May 31, 2008

相変わらず寝てばかりいる。今日は、昼寝も合わせると12時間寝た。1日の半分を寝ていたわけである。

どうも最近、病院通いをしなくてすむようになってから、以前よりもうつが酷くなっているような気がする。特に気力、興味が前よりもずっと落ちている。唯一の楽しみであったサッカーにすらあまり興味が湧かなくなってきている。本はもう1ページも読めない。ひとつの短編をもう4ヶ月ぐらい読んでいる。ギターは9日の練習以来、ケースから出してすらいない。ぶつぶつと独り言を呟くことが増えている。業務も精神的に長くもたなくなってきている。このままだとマジにヤバい。正直言って、この日記を書くのも一杯一杯だ。僕は一体どうなるのだろうか?

おまけに、ノートンの更新期限が切れたのだが、更新料が高いので2ヶ月ほど放っておいていたら、どうもウィルスにやられたらしい。突然電源が落ちたりする。スキャンをかけても必ず途中で電源が落ちる。しょうがないので今日更新料を払ったのだが、まだメールは届かない。新たにダウンロードしても、果たしてちゃんとスキャン出来るのだろうか?

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May 29, 2008

眠い。というか、今日は一日中眠かったのだが、実はさっき起きたばかりなのである。って、もちろん昼寝ではあるが。よく覚えてないんだけど、たぶん8時過ぎぐらいに寝たんだと思う。それで、一旦11時20分ごろに小便で目が覚めてトイレに行き、性懲りもなくまたソファで毛布を被って10分間寝た。で、テレビの音で目が覚めた。と思ったのは実は夢で、なにしろうちのテレビはこの何ヶ月、電源を入れたことすらないのであって、テレビなんかがついているわけはないのだ。その夢ってのが大昔にやっていたYAMAHAのコンテストかなんかの夢で、プレゼンターの石野陽子(?)が最優秀ソング賞、と紹介して出てきたのは何故かスタンダードの「Sing,sing,sing」でそれを歌っているのが知り合いの女の子(ま、同い年だから女の子ではないね。今でもバンドをやっている)だった。それで手持ちのキーボードを弾きながら歌っているのだが(その子はギター弾き)、それがまた凄い楽器で、なにやらマルチトラックの昔でいうシンクラビアを小型にしたような楽器でそれを流暢に使って物凄いジャズのアドリブを彼女は弾いていて、へえ、ギターだけじゃなくてキーボードも弾けるんだ、凄いなあ、と思ったところで目が覚めた。当然辺りはしーんと静まり返っていて、テレビなんぞついているはずもなく、不思議に思った僕は試しに何ヶ月ぶりかで電源を入れてみた。するとスポーツニュースをやっていて、楽天が巨人に勝った、というニュースで、インタビューで野村監督が歌を歌っていたのだが、今となってはそれも現実だったのか夢だったのか判然としない。こういうのを譫妄(せんもう)状態という。

しかし、俺は今日寝れるのか?

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May 27, 2008

暑い。それにしても暑い。髪が伸び放題なので余計に暑い。ついでを言えば髭も伸び放題。

ようやっと銀行のキャッシュカードが全部揃った。やれやれ。どうやらゆうちょ銀行の通帳はなくしてしまったようだ。どこに行ってしまったことやら。

今日は久しぶりに業務でボコボコにやられ、めげております。

むむっ、なにっ、今日パラグアイ戦だったの? 今気づいた。てっきり明日だと思ってた。とほほ……。

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May 26, 2008

やっぱり1日でも休むと全然違うね。特に朝起きたときの疲労感の度合いが。

というわけで、フツーに業務を夕方までやって、その後彼女のマンションに行き、猫と爆睡。トータル4時間ぐらい寝た。

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May 25, 2008

48日目にしての安息日、っていうか休息日。つまり、昨日まで47日間連続業務という記録を打ち立てた。っていっても、世の中には365日通っているようなおばはんとかが平気でいるので、たぶん別に凄くもなんともないのだろう。しかし、ただ椅子に座って固定したハンドルを触っているだけだろうと思われるかもしれないが、業務というのは途轍もなく疲れるのである。人間の集中力は2時間からせいぜいが3時間、だからそれの2セット目に入るあたりから急激に疲労を覚える。それを越すと今度は逆に楽になるのだが。ま、とにかく想像以上に疲れるのである。まあ今回は特殊な事情でもあり、病気のせいで他に出来ることもないので仕方なく、という感じだったが、とにかく疲れることは疲れた。こうなると一種の強迫性障害(鍵をかけたかどうか何度もチェックする、等)もしくは強迫スペクトラム障害(僕の電話病の場合はこれだ)のどちらかだろう。要するに病気の一環なのである。

酷いうつが3日続いて今日はどうかと思われたが、朝、とにかく寝ようと思い、4度寝までしたのだが、何故か不思議なことにことごとく20分ごとに目が覚めてしまう。だからあんまり寝た気もしないし、実際問題として物凄く疲れている。午前中はまだうつが続いていて、ロクに言葉も出てこないような有様だったが、午後になってから次第に回復。

ところで、昨日のキリンカップ、日本×コートジボワール、1−0なのだが、うつが酷い状態で見たので印象としてはぼんやりなんだけど、どうも戦術がはっきりしないというか、やりたいサッカーが明確に見えてこない印象だった。個に頼っている印象は否めない。日本のようなフィジカル的にあんまり強くない民族の場合、もっとはっきりとした戦術が必要だと思うのだが。

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May 23, 2008

昨日からうつが酷いが、今日は特に酷かった。夜になってから、苦しくて苦しくて、獣のように唸り声を上げながらのた打ち回る。眠ろうとするが、苦しくて眠れない。頓服のワイパックスを飲んでも治まらない。あまりの苦しさに、僕は本当に死んでしまいたいと思った。この状態がこのまま続けば、気が狂ってしまうのではないかと思った。追加でレキソタンを飲んで、ようやくいつの間にか1時間ほど寝た。寝汗をびっしりとかいていた。それでようやく少しは治まった。これほど酷くなったのは久しぶりだ。一体、僕は本当によくなっているのだろうか?

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May 22, 2008

どこか静かなところに行きたい。

そんな風に思った。それで、何ヶ月ぶりかで夜の散歩に出かけた。遊歩道を歩いている途中で、虫の声がステレオサラウンドで聞こえるところがあったので、そこのベンチで休む。静寂というのは何も全くの無音という訳ではない。無音室が「静か」かというと、そういうわけでもないのだ。本当に静かな場所では、普段聞こえないいろんな音が聞こえる。やがて、虫が鳴きやんだので、僕はまた歩き始めた。公園まで辿り着き、お気に入りのベンチを目指した。まだ時間が早いせいか、トリムコースはひっきりなしにジョギングをする人が通る。ベンチに座り、沼の湖面に映し出された照明がゆらめくのをぼんやりと見つめながら煙草を吸う。ベンチに横たわり、風に揺らめく木の梢を眺めた。僕は一眠りしようと思った。しかし、目を閉じてもすぐ背中越しにジョギングする人たちの足音、話し声、息、そんなものが聞こえて、うるさくて眠れない。ときおり人通りが途絶えて、一瞬の静寂が訪れる。虫の声が聞こえ、魚が飛び跳ねる音が聞こえ、遠くを電車が走っている音が聞こえる。しかしそれもすぐにまた人々の騒音にかき消されてしまう。僕は眠るのを諦め、重い腰を上げて歩いた。ぶつぶつと独り言を呟きながら歩いた。頼むから俺をほっといてくれ、という具合に。

帰ってもやっぱり眠れなかった。部屋の中は静かだ。何も問題はない。しかし、眠れない。頭が過去や現在や未来を行ったり来たりする。しょうがないのでKに電話してみる。Kは昔と変わらぬ声をしていた。しかし、やっぱり過去に電話してもしょうがないのだ。それは最初から分かっていた。僕は既に、過去の遺物であり、異物であるのだ。今日の僕はうつだ。何も出来ないし、何をしたらいいのかも分からない。しかし、それは今日に始まったことではない。いつもと同じだ。しかし、そう思おうとしても何かが頭の中に小骨のように引っかかる。俺は昔からこうだったのか、それとも昔は違っていたのか。僕には何も分からない。誰かに救いを求めたいのだが、それが誰なのか分からない。結局、自分しかいないのだ、という気がしてしまう。僕はまるで置き去りにされた子供のように時間の中に佇む。

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May 21, 2008

44日間連続業務達成。しかし、一体何の意味があるんだろうね。

彼女が僕が寝てばかりいると文句を言う。てめえなんぞ知るか! お前も40日間休まずに病院に通ってから文句を言え。この恩知らず。

Posted by Sukeza at 11:20 PM | Comments (0)

昼寝をすると、ロクな夢を見ない。それでいて、そういう夢に限って鮮明に覚えている。困ったものだ。今日(20日)は、やたらとベッドが並んでいる大きな部屋(たぶん病院を象徴しているのだと思う)に泊まる夢を見て、目やにで目が開かなくなる、というところで目が覚めた。たぶん、僕は精神的に擦り切れた状態なのだと思う。

あ、財布は見つかりました。お陰さまで。朝一番で浦和の銀行に行き、カードの再発行手続きをして、タリーズでカフェ・ラ・テを飲みながらふと思いついて昨日夕飯を食べたジャスコのレストランに電話してみると、やっぱりないと言う。しかし、ジャスコのサービスセンターに聞いてみたら、と言うので、代表の電話番号を聞いて電話してみると、あった。なんで昨日の段階で気づかなかったのだろう? 財布がないことに気づいたのはジャスコでなのに、何故かジャスコは頭からすっぽり抜け落ちていた。まあともあれ、これで少なくとも免許証と保険証の再発行をせずに済んだ。今日は朝から晩まで、頭の芯が眠いか痛いかのどちらかだった。ちなみに業務の連続記録は43日に更新。よくやるなあ、我ながら。

Posted by Sukeza at 12:42 AM | Comments (0)

May 19, 2008

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42日間、僕はこのつつじを見ながら煙草を吸った。

朝電話で起こされた。彼女からで、退院出来るという。午前中に来て欲しいというので、朝食後にドトールで一服してからM駅へ。もうこの駅はすっかり嫌いになった。でもそれも今日までだ。病室に着くと、もう荷造りは済んでおり、後は会計を済ませて退院するばかりだった。師長が僕と話をしたがっているというので、嫌な感じがしたが、特にどうという話でもなく、会計を済ませたら薬やら何やら渡すものがあるのでもう一度6階に戻って欲しいということだった。僕は外のベンチで煙草を吸いながら、彼女が出てくるのを待った。やがて彼女が出てきた。さらば、D病院。もう二度と来ることはないだろう。

というところまではよかったのだが、一旦僕のマンションで昼食を摂ってから彼女のマンションに着き、彼女が久しぶりに猫たちと対面して喜んでいるうちに、ふとある考えが浮かんだ。昨日まで41日間連続業務という記録を打ち立てた。どうせだからこの際、もっと記録を伸ばしてやろう。というわけで、ちょっと仕事をしてくると言って、地元の店で2時間ばかり業務をして小銭を稼いだ。で、その後彼女のマンションに戻り昼寝をし、隣町のジャスコに夕飯を食べに出かけた。ところが、である。店に着いて席に座ると、ウエストバッグに入れてある筈の財布がない。げっ、と思ったが、また例によって彼女の部屋の椅子の上に落としてきたんだろうとそのときは高を括っていた。ところが、彼女の部屋に戻ってみても財布がない。このときに至ってようやく、僕は青ざめ、うろたえた。僕の財布の中には、現金はもちろん、銀行のキャッシュカード全部、運転免許証、健康保険証、ネットバンキング用の暗証番号カード、Suica、診察券、自動車保険の連絡先、つまりありとあらゆるものが入っているのだった。僕の全てと言ってもいい。僕はまず駐車場をくまなく探し、それから車で先ほど業務をやった店まで行き、店の駐車場を調べ、店員に財布の落し物がないかどうか訊いた。ない。どこにもない。次第に僕は顔色を失っていく。また車で彼女のマンションに戻る途中にパトカーに出くわしたので財布を落としたという事情を話し、どこに連絡したらいいのか訊いた。警官は、まずカード類を全て停めることを薦めた。むむむ、やっぱり。それから、警察署の電話番号を教え、受理番号なるものを聞いておくように、とのことだった。ことここに至って僕は完全に諦めの境地に至り、彼女の部屋に辿り着いてからまず警察に連絡して、それから銀行に片っ端から電話をしてカードを停めた。運転免許証は免許センターでしか再発行できないという。その免許センターは、鴻巣という、気が遠くなるほど遠いところにあるのだった。ああ、哀れなり。現金自体は大した額ではない。明日からの銀行巡りやら何やらを考えると気が滅入る。もうホントに、どうしてこう毎日なんか起こるの? 助けてくれ。誰か。

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May 18, 2008

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今日も呪詛を吐き続ける。電車の中で足を組む馬鹿女が一人、馬鹿男が二人。こういうのに無性に腹が立つ。端っこの席ではブルーカラーのおばさんが3本目の缶ビールを空にした。アル中のキチガイ。世の中はみんな狂っている。唾棄すべきものはいくらでもある。

彼女は僕がどれだけ疲れているのか知らない。結局、誰も僕がどれだけ疲れているかなんて知らないのだ。彼女は平気で僕にモノを頼む。僕はいらいらする。だから病室のソファで寝る。そのうち、アタマがおかしくなってくる。まあいい、それも今日までだ。たぶんね。たぶん。僕は41日間業務を休まなかった。ただの1日も休まなかった。ワーカホリック。たぶん、僕もキチガイだ。

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May 17, 2008

終わった。すべて終わった。月曜の昼には彼女は退院するだろう。それですべて終わり。終了。僕の心、脳内は空っぽだ。中空にだた「終」「Fin」といった文字が浮いているだけだ。

医者との話し合いは5時半ごろから始まった。僕はまず、病院のやり方は交渉になっていない、ということを言った。それに関しては、医者は肯定も否定もしなかった。ただちょっとうなずいただけ。医者は、「起こり得る合併症」であるという見解を改めて展開した。病院としてもその見解にまとまったと。また蓋然性云々の話をすると水掛け論になるし、組織としての見解に異を唱えてもこの場合あまり意味をなさない。僕が指摘したのは、手術費等を病院側が負担するのに、どうして入院費に関しては食道の傷が原因で延びた分までこちらが負担しなければならないのか、という点である。これに対して医者の理屈は、合併症である以上、食道の傷の治療もすべて治療の一環である、だから本来であれば全部請求してもいい筈だ、というものであった。卑怯なり。開き直りか。と思ったものの、一応理屈としては通っている。僕はとにかく、病院の対応には誠意が感じられない、特に交渉のやり方にまったく誠意がない、と述べた。これについてはまた肯定も否定もしなかった。僕はとにかく怒っている、どれぐらい怒っているかというと、院長に土下座して欲しいくらいだ、と言った。向こうはまた肯定も否定もせず、ただ沈痛な面持ちをするのみだった。僕はさらに続けた。僕のような立場に立たされた者がこういう場合に考えをつきつめると何に到達するか分かりますか? テロリズムです。中国の福建省って知ってる? あそこはとんでもなく貧乏なところで、福建省から来た人間は皆不法入国者だ。とにかく、何でもやる連中なのだ。僕が連絡すれば日本の人口が一人減る。それぐらいのことは考えるのだ。てな具合に。時間はそろそろ2時間を越え、場にはどんよりと疲れた空気が淀んでいた。僕が覚えたのは絶望でも怒りでもなく、疲労だ。結局、怒っているのは僕一人で、問題はただ僕一人の気分の問題に思えてきた。何をどうやっても病院という旧態然とした組織は変わらない。僕一人が自分の怒りを抑えこめばこの問題はけりがつくのである。要するに、話は単に僕の気分の問題、という気がした。医者に入院費は一日あたりどれぐらいになるのか訊いた。すると、医者はPCを操作して、入院費を示した。それは考えようによっては高く、考えようによってはそんなものか、という値段だった。ひとまず、今回の請求額を調べてくれと僕は言った。医者が携帯でどこかに電話して、55万円になります、と言った。僕は高いとも安いとも思わなかった。ベースのAが脳の手術をしたときに、10日間で80万かかった、という話を聞いていたからである。病院の負担は、室料だけで100万。トータルすると恐らく200万ぐらいは病院の負担になっているであろう。案外と妥当なセンかも知れない、と僕は思い始めた。これ以上話をこじらせて、顧問弁護士と話をしたとしても、事態は一向に変わらないだろう。ただ延々と怒りと疲れが続くだけだ。僕はしばらく沈思黙考した。というのはウソで、何も考えずにぼうっとした。それからまた考えた。これは僕一人の問題だ。そこで僕は結論を出した。これで終わりにしましょう。そちらの意向で了解しました。僕はもう疲れた。この39日間、僕は一日も休んでいない。もう終わりにしましょう、と。僕は立ち上がるとドアを開けて面談室を出た。誰か、若い担当医かなんかが何か声をかけたような気がしたが、何も聞こえなかった。僕はもう空っぽになっていた。病室に戻ると、彼女に「終わったよ」と言った。彼女はありがとう、と言った。

結局のところ、誰も勝っちゃいないし、負けてもいない。すると、僕の怒りは一体何だったのか、ということになるが、今となってはもはやどうでもいい。僕にあるのはただの空虚と、物凄い疲労感だけだ。実際、この39日間は、僕の人生の中でもっともヘヴィな39日間だった。収まるべきところに収まったのか、それは僕にも分からない。ただ、僕にやれることはもうない。僕はもう何もしなくてもいいのだ。

この39日間、毎日電話で話をしてくれた1番弟子のI泉さん、ありがとう。感謝します。

Posted by Sukeza at 02:09 AM | Comments (0)

May 16, 2008

彼女が入院して1ヶ月と8日。

夢を見た。

両親がいたところをみると、どうやら実家らしい。両親は二人とも出かけ、僕は一人でテレビを見ていた。いつの間にか夜になり、インターネットなどをしていると、弟が帰ってきた。弟は今日は自分んちに帰って寝る、と言った。出かけている筈の父が、奥の部屋でベッドの中でテレビを見ていた。いつの間にか外は昼で、急ごしらえの3段組みの鉄棒が置いてあり、それは可変式で、弟が自分の身長を測っていた。僕も真似をして計ってみた。僕は弟より10cmばかり身長が低い。僕は鉄棒を始めた。長い助走をつけて。ちょっと怖かった。2度目はオリンピックの選手がやるようにポーズをつけて止まったりしてみた。

そんな夢だった。夢はいつも不条理だが、現実だってさして変わらぬくらい不条理だ。僕は猫たちにお休みを言って車で自宅に戻り、母に電話をした。頭がぼんやりしていて、おかしくなっているような気がした。母はもう寝ていた。僕は母に、俺は頭がおかしくなってしまったと言った。今見たばかりの夢の話をした。僕はうつが酷いときのようにちょっとどもった。母は、お前は正義感が強すぎるから疲れたのだろうと言った。彼女が退院したら、実家に帰って、お前の好きな山の方の田舎に行こうと言われた。そしたら、僕は急に涙が出てきて、止まらなくなった。僕は壊れかけているのだろうか。

僕は朝目が覚めたときから怒っていた。なんで、何に対して怒っているのか自分でも分からなかった。朝食後に病院の彼女に電話をしてみると、朝執刀医が来て、病室を特別室から3人部屋か個室に移すと言われたと言った。僕はそれを聞いてまた憤慨した。病院のあるM駅で昼過ぎまで業務をして、病院に行くと師長を呼び出して説教した。僕の許可なしで部屋を移すことは許さん、と。それから例の医療安全管理室の馬鹿課長から電話があり、庶務課の補佐から電話があって、説明不足だったようなので、と話し始め、入院費に関しては全額お支払いいただきます、と言った。呆れてモノが言えない。もうこの馬鹿と話すのはたくさんだ。手術費、点滴代、検査費、特別室の室料、これらをもつということは責任を認めているにも関わらず、入院費は全額払えという。これは常識的に考えても明らかにおかしい。食道を切られて延びた分の入院費までこちらに払えというのは言語道断だ。病院という組織はとんでもなく時代遅れな、非常識な組織だ。まともな交渉ということすら出来ない。ただ自分たちの意思決定を押し付けるだけ。僕がそれを受け入れると思ったら大間違いだ。恐らく、明日(16日)執刀医と話すのが病院で話をする最後になるだろう。それで何もかも終わるわけではないと思うが、僕がナメられて黙っている人間でないことを思い知らせてやる。

ああ、何もかも、早く終わって欲しい。

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May 15, 2008

えーと、今日は業務上過失傷害で立件出来ないかどうか、病院の地元の警察に電話をした。刑事課の人間と話をしたが、どうやら難しい模様。僕は住所やら生年月日やら連絡先やらをこと細かく聞かれた。うーむ、ちょっと計画上はまずかったかな? 計画上と言えば、医者との話が金曜日になってしまった。これもちとまずい。あいだに土日を挟んでしまうと冷却期間を置くことになってしまうし、その間に警察に駆け込まれても困る。うーむ。しかし、どうやら今の調子だと彼女は月曜には退院できそうなので、しょうがないのか。っていうか、計画実行するとマジに捕まる恐れがある。うーむ。はて。

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May 14, 2008

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ひめ。


正直な話、僕は物凄く怒っていた。それこそ、怒りで頭がくらくらするほど怒っていた。僕が犯罪者になる確率は70%ぐらいはあった。

ひめ(♀、3歳ぐらい)ありがとう。ひめが一緒に寝てくれたお陰で、お父さんはちょっと怒りが治まりました。少なくとも、犯罪のことはあまり考えなくなりました。

例の、医療安全管理室の馬鹿課長から電話がかかってきた。医療補償に関しては、食道に関する手術費、点滴費用、検査費、特別室の室料までは補償するが、日にちを区切ることはしない、ということ、慰謝料は一切出さない、ということの2点の報告だった。もちろん僕は激怒した。しかし、この馬鹿に何を言っても始まらない。それで、病院の前のベンチから病院に電話をして、院長を呼び出した。すると、回りまわって庶務課の人間が電話に出た。庶務課? 僕は一体何をするセクションなのか訊いた。すると、いろいろあって具体的には説明できないという。まあいいや、とにかくもう一度説明をしろと言うと、同じ答えが返ってきて、それが病院としての意志の決定だと言う。病院としての意志? なんじゃそれは。僕は当然ながらこちらはそれでは納得できないと言った。当たり前である。医療費の補償をするということは、責任を認めていることに他ならないのに関わらず、余分にかかった入院費用に関してはこちらに全面的に負担しろと言っているのである。これは明らかな矛盾だ。すると、関口と名乗るその男は、しれっとしてそれでは平行線ですね、と言った。僕が院長に対して請求書を出す、と言うと、どうぞ、と言う。関口、貴様殺す。俺をナメるとどういう目に遭うか思い知らせてやる。当然院長もしくはその家族を殺す。とにかく、病院を代表している人間を殺す。同じ苦しみかそれ以上の苦しみを味わわせてやる。僕は病室に戻ると、踵を返してナースステーションに行き、師長を呼び、不在と分かると主任を呼び、執刀医のスケジュールを今週中に取るように言った。執刀医には悪いが、一生忘れられないくらいの恐怖体験を味わってもらう。僕の妄想は地平線を越えて果てしなく暴走し、暴力の極北まで辿り着いてもなお治まらなかった。いずれにしても、僕が犯罪者になるのはもう時間の問題だ。

Posted by Sukeza at 12:05 AM | Comments (0)

May 12, 2008

詰まるところ、僕は疲れているのである。ヒジョーに疲れているのである。サラリーマンでいう、過労死寸前である。なので、朝起きると物凄くダルい。あまりにもダルいと頭の中までダルい。おまけに今はうつである。そんな状態で今日も病院のあるM駅へ。

いつものように業務を始めるが、どうも頭がぼんやりとしてやる気が起きない。だが、どういうわけかボコボコに当たり、1時間ほどで目標額に達してしまった。はて、どうするべきか。いつもなら平然と打ち続けるわけであるが、なにしろ今日は馬鹿状態。なんとなくぼんやりと打ってはみたが、どうにも嫌になり、結局2時間も仕事をしないうちにヤメ。昼食を摂って病院へと行き、例によってソファで昼寝。2度目の昼寝をかましていると、気がつくと部屋中に白衣を着た医師がいて、一番前で偉そうにしている爺がなにやら「もう退院できそうだね」などと言っている。どうもこれが例の教授らしい。「白い巨塔」なんかに出てくる回診という奴である。しかし、偉そうな爺だ。あれはどう見ても自分を偉いと勘違いしている人間である。なんでわざわざ回診ごときにあんなにぞろぞろと大名行列みたいに引き連れなければならないのか。水戸黄門じゃあるまいし。

今日は朗報がある。彼女の炎症反応が正常値に戻った。これが続けば、順調なら来週には退院できる。お願いしますよ、ホント。

Posted by Sukeza at 10:06 PM | Comments (4)

例によって昼寝をしていて、立て続けに二つ、実に嫌な夢を見た。

ひとつめは、松坂大輔が実はホモで、僕に迫ってくるという夢。僕は必死に拒むのだが、相手はなにしろ大リーガー、力が強い。無理やり僕に舌を入れようとしたりと、ここには書けないようなことをしようとする。しかし、僕があまりにも必死に抵抗するので、ようやく諦め、「頭悪いな、お前」という捨て台詞を残して去っていく、というものだった。この捨て台詞が聞き捨てならないものだったので、というのも、なにしろ生まれてこの方、僕は一度も「頭が悪い」と言われたことはないし、自称IQアバウト140である。なので、烈火の如く怒り、「ダイスケー、ダイスケー」と叫ぶが、相手は後援会のオヤジ連中の方に行って戻ってこない。という気色の悪い夢だった。

ふたつめは、大家が家賃同じでいいからと言うので、2階建てのメゾネット式のアパートに引っ越したという夢。なかなか素敵なアパートで、ホントにここ同じ家賃でいいのかよ、と思いながら各部屋を見ていると、2階にいるときに雨が降ってきた。すると、壁に掛けている服のちょうど手前あたりから、雨漏りがする。ま、これぐらいはしょうがないか、服がちょうど濡れない辺りだし、などと思っていると、急に雨脚が強くなり、まるで壁のような雨漏り、というよりもむしろ部屋の中で雨が降っている状態になり、呆然としてそれを見つめている、という夢。

これら二つの夢を一度の昼寝で立て続けに見たものだから、起きてヒジョーに憂鬱になり、気分を害し、まるでアスペルガーの如く自分の中に引きこもらざるを得なかったのであった。なんでひとつめの夢を見たかというと、昼寝をする直前にちょうど「松坂、無傷の6連勝」という記事を読んだせいだと思われるが、それがなんで松坂がホモになるのかは分からない。僕には昔から自分がもしかして潜在的なホモセクシュアル(もしくはバイセクシュアル)ではないのか、という根源的な恐怖を抱いているところがあり、というのも、僕はゲイに対して偏見を抱いているつもりはないのだが、女性同士はともかく、男性同士のセックスというものにビジュアル的にヒジョーに極端な嫌悪感を感じるのである。それの裏返しとして、もしかしてこんなに嫌がるのは逆に自分が潜在的にゲイであって、それを認めたくないからではないだろうかなどという、よく分からないややこしいことを考えたりするものだから、その辺がごっちゃになったのだと思う。それに、昔このサイトを立ち上げた当初、何を勘違いしたのか、僕と付き合ってくださいという男性からのメールをもらったりしたこともあるので、その辺もあるのかも知れない。改めて断っておくが、僕は断じてゲイでもバイセクシュアルでもないし、そのケもないです。

ふたつめの夢に関しては、これはまったく理由が見当たらず、一体何を象徴しているのかもさっぱり分からず、なんかしら形而上学的意味でもあるのかしら、などと考えるものの、まったくもって意味不明なのであった。要するに単なる不条理?

とまあ、こんな感じなのだが、わしってもしかして屈折しているのだろうか、などと悩むことしきり。

Posted by Sukeza at 01:17 AM | Comments (2)

May 11, 2008

ううむ、勝った……。何がって、ジェフが。なにしろ、12試合目にしてようやく1勝だから、そりゃあスポーツ紙の見出しにもなるわけですよ。俺はとにかくジェフを応援するぞ。それに、煙草も止めないぞ。←意味不明。

Posted by Sukeza at 03:28 AM | Comments (0)

May 10, 2008

彼女が入院して1ヶ月と3日。

今日(9日)は4ヶ月ぶりのバンドの練習の日である。それにしても4ヶ月ぶりってのは凄いなあ。このペースだと年に3回しか練習出来ないことになる。どういうバンドや。年取る方が早いぞ。というわけで、生まれて初めて大塚なるところに行ってきました。埼京線に乗るのも、東京に行くのも前回の練習以来。大塚は意外と都会だった。当たり前か。最初に他のメンバーに、この1ヶ月で30分しかギターを練習していないと言い訳をしたら、ベースのA(今の本業はキーボード)が、「オレなんか、前回の練習以来、ベースのケースを開けてない」と言った。うーむ。上には上がいるものである。しかし、なんちゅうバンドや。で、案の定ロクに弾けず。しかし、久しぶりに集まって、なかなか楽しゅうございました。練習後は駅前のロイヤルホストでメシを食いながらうだうだと談笑。それがまた楽しい。しかし、僕はちょっとうつが入っていた。次回はもっと早く練習できるようにしよう。

Posted by Sukeza at 02:08 AM | Comments (2)

May 09, 2008

彼女が入院してから1ヶ月と2日。

朝起きたら、物凄く疲れていた。昨日のショックが残っているのだろうか。明日(9日)はバンドの練習なのだが、まだちゃんと譜面を書いてない曲が2曲ある。で、例によって、業務→病院(ソファで4時間午睡)という流れから猫の世話に行く前に1曲コピーして譜面を書き上げる。で、猫の世話をしながらギターの練習。考えてみると、この1ヶ月でトータル30分ぐらいしかギターを練習していない。うーむ、どうしよう。まっいいか。もう1曲の譜面は明日書くことにしよう。やること多すぎ。

Posted by Sukeza at 01:13 AM | Comments (0)

May 07, 2008

今日は7日。彼女が入院してちょうど一ヶ月。

昨日はなんだかやけに眠くて、それにぶつぶつと独り言を言い始めると止まらなくなるということもあり、ギターの練習もせず、髪も洗わずにさっさと寝てしまった。どうも一昨日ぐらいからうつっぽい。

今日も今日とて、

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こんな建物に。今日は血液検査と造影MRIの日だ。

で、検査の結果は最悪。骨の後ろの異物は血液ではなくて膿であった。したがって、最低でも2週間から3週間は抗生物質の点滴を受けながら検査を続けることになる。つまり、入院がまた延びたのだ。一緒に医者の話を聞いていた彼女は、ショックのあまり気分が悪くなり、眩暈を起こしてしまった。炎症反応の経過次第では再手術もあり得る。まったく、なんてことだろう。術後に炎症を起こす可能性は1%ということだ。1%。つまり、運が悪いってこと? いずれにしてもまだ当分、恐らく今月一杯ぐらいは今の生活が続くことになる。僕まで気が遠くなりそうだ。

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病室の窓から見た夕陽。

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May 05, 2008

さっきまでソファで気絶していて意識朦朧としていたので、シャワーを浴びたところ。それにしても、なんでこんなに寝てばかりいるのだ、俺は?

今日は猫の世話がお休みなので、病院から帰ってくるとすることがない。っつうか、あるんだけど(ギターの練習をせねばならない)なかなかギターに手が伸びない。なわけで煙草を吸いながら薄らぼんやりとしていると、誰かに電話しようかなあ、などと思うのだけれど、何を話していいのか分からない。しょうがないのでソファに横になって毛布を被ってみたものの、なかなか眠れない。うーむ、眠れないぞ今夜は、オールナイトロング、などと思っていたらいつのまにか寝ていた。で、起きて5分ほどギターの練習をして、シャワーを浴びて今に至る、ってな具合。って、5分じゃダメなんだよ、5分じゃ。金曜日にバンドの練習があるんだから。なんせ4ヶ月ぶりだからな。また弾けないとちょっとまずいぞ。しかし、ギターってのはなんか知らないけど、風呂上りには弾く気にならん楽器なのよねー。

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May 03, 2008

今日は病院に行かなくてもいいので、気が楽だ。なにしろ、今の僕にとって、病院はストレス以外の何物でもないから。

というわけで、朝9時にユルく目が覚め、ユルく朝食を摂ってからコンビニに寄って昼食用のパンを買い、ドトールでのんびりと一服。で、ユルユルな感じで地元近くに業務に出かける。頃合いはもう11時近く、連休初日(?)とあって、もう粗方のシマは埋まっていた。まあでもユルユルで業務を始め、2時ごろまでユルい業務をする。それから彼女のマンションへ向い、猫たちと5時間ばかり昼寝。

とまあ、ユルユルな一日でした。

Posted by Sukeza at 11:26 PM | Comments (0)

また猫の世話をしているうちに日付が変わってしまった。なので、相変わらず今日(2日)の日記。

例によって8時に目が覚めるも、ソファで二度寝して起きたら10時9分。小遅刻。今日も身体中がダルい。肉体的疲労も限界に来ているようだ。ふらふらとM駅に着いたのが11時。業務を始めると何故かシャンとする。ところが12時に彼女から電話が入り、MRIを撮ることになったと言う。つまり、血液検査の結果が思わしくなかったのだ。僕は急に怖くなってしまった。恐怖は1時間ばかり治まらなかった。4時半に医者と話をすることになっているので、3時半には業務を終了し、病院へ。着くなりナースステーションに行って昨日の出来事を話すが、師長はしれっとして無反応。話さなけりゃよかった。看護婦というのは、どこかが麻痺しているのだろうか。4時半過ぎに担当医が呼びに来て、彼女と一緒に話を聞きに行く。結果、患部は異常はないのだが、炎症反応と白血球の値がまだ高く、それとMRIの結果、患部の下の方に何かが溜まっていて、それが血の塊であれば問題ないのだが、黴菌による膿だとすると再手術をして洗浄するか、一ヶ月ほど抗生物質を投与して治すしかないという。説明の途中で彼女が脂汗をかいて眩暈を起こし、病室に戻っていった。結論としては、最悪の場合を考えて今日から抗生物質を点滴し、連休明けの7日に再度血液検査と造影MRIを撮るということになった。ただの血の場合は造影MRIで映らないそうである。いずれにしても、7日までは確実に病院通いだ。僕はちょっと気が遠くなった。明日は彼女の友だちが来てくれるというので病院はお休み、明後日は彼女の娘が猫の世話をしてくれるというので猫の世話はお休み。やっぱり少し休まんとダメかなあ。もう限界来てるし。

Posted by Sukeza at 02:27 AM | Comments (0)

May 02, 2008

今日(1日)も暑かった。

一応8時に目が覚めて朝食を摂るも、眠いのでソファで二度寝したら目覚ましが鳴ったのにも気づかずに起きたら10時半。大遅刻。おまけに今日は心療内科の日なので、もうどうでもいいや的な気分。それにしても全身物凄く疲れているのに驚いた。まるで身体中が乳酸で出来ているよう。恐らく、昨日執刀医に話を聞いてちょっとほっとしたので、気がゆるんで疲れがどっと出たのだろう。身体というのは正直というか、不思議なものである。

で、たらたらと歩いて心療内科に行くと、物凄く混んでいる。1時間ほど待たされ、椅子で寝てしまった。結局、診療が終わって薬をもらうころにはもう12時半。身体は疲れてるし、もうどうにでもなれって感じ。auに行って料金プランを一番でかい奴に変更し、ようやく病院のあるM駅へと向かう。着いたのは1時20分。いつものように業務を始めるが、あまりにも疲れていて、真面目な話頭の芯まで疲れていて、30分も打たないうちに嫌になってきた。もう昼寝がしたい。しかし当たったのでしょうがなく我慢して打ち、2箱になった時点でヤメた。3時20分なり。速攻で病院に行き、病室のソファで2時間の昼寝。それでもまだダルい。夕食後、彼女が散歩がしたいというので、1階まで散歩に行く。彼女を待合室の椅子に座らせて、僕はスタバでエスプレッソを買った。戻ってみると、彼女が貧血になったと言う。看護婦さんを呼んでというが、辺りを見渡しても誰もいない。しょうがないので病室まで戻ろうと彼女を支えながら歩き始めるが、15メートルほどで彼女がもう歩けなくなり、柱にもたれかかって立っていられないと言った。場所はちょうど守衛室の前の入り口の辺り。見ると、目の前の壁際で太った看護婦が一人、こちらに背を向けてかがみこんで何やらやっている。それで、僕は大声で「すみません、すみません」と何度も呼びかけたが、振り向きもしない。完全無視。守衛にも聞こえている筈だが微動だにしない。僕は絶望感に駆られながら叫び続けた。すると、たまたま通りすがった痩せて小柄な美人の看護婦が、どうしました、と声をかけてくれ、車椅子を持ってきて6階まで運んでくれた。病室に戻ってから僕はむらむらと腹が立ってきた。一体、あのデブの看護婦は何なのだ。完全無視とはどういうことだ。職務放棄というか、それ以前に人間としてどうかと思う。目と鼻の先で僕が叫んでいるにも関わらず、振り向きもしないのだ。そんなわけで、結局今日もストレスが溜まる羽目になった。

今日の結論。

デブの看護婦は悪人である。

Posted by Sukeza at 02:24 AM | Comments (2)

May 01, 2008

いつのまにか日付が変わり、5月になっちゃったが、この日記はもちろん今日(4月30日)の日記である。

暑い一日だった。27度まで気温が上がったそうである。僕はやたらと汗をかいた。

朝一番で病院の師長に電話をかけ、執刀医の時間を取って欲しい旨を伝えた。で、例によって病院のあるM駅まで電車で行き、業務。すると業務中に電話がかかってきて、6時に時間が取れたという。4時近くまで業務をしていて、ふとあることを思いついた。業務終了後、駅前の交番に行って、立っている年寄りの警官に、警察は民事不介入であることは承知しているが、医療ミスは傷害事件として立件できるのか、と尋ねた。すると老警官は、そういう難しいことは警察本部に相談係というのがあるので、そこで聞いてくださいと電話番号を教えてくれた。それで、病院の前のベンチで煙草を吸いながら、警察の相談係に話をすると、県の医療安全相談窓口というところを紹介してもらったので、そこに電話をした。ここは行政機関なので、事実確認が取れれば告発する義務がある。女性が電話に出たので、僕はことの経緯を説明した。それで、担当窓口である医療安全管理室が具体的な報告をせず、責任者との話もシャットアウトしているので、困っているということを伝えた。すると、医療安全管理室に連絡を取って、僕の希望を伝えてくれるという。病室に行き、ソファに寝転がって電話をまっていると、案の定、早速電話がかかってきた。例の課長からである。県庁から電話がかかってきたのですが、と彼は言い、僕はかいつまんで事情を説明した。すると、まず室長は話をすることは出来ない、と向こうが言った。僕は唖然として、どういうことか理由を聞きたい、と言った。すると、話をすることが出来ないとしか申し上げられませんと言う。阿呆か、こいつは。僕はもう一度、話が出来ないなら出来ないで、ちゃんとした正当な理由を聞きたいと言うと、それではその旨を報告します、と答えた。まったく、子供の使いである。それに驚くべきことに、話を進めているうちに、当初の話し合いからもう3週間が経つというのに、いまさらになって、慰謝料に関しては医療費の補償と受け止めていました、とのたまうた。呆れてものが言えない。あのとき、僕ははっきりと補償と慰謝料と明言して、あなたはそれを聞いてメモしていたではないか、あなたは日本語を理解出来ないのか、と言った。ついでに、あんまり頭に来たので、あまりにも訳の分からないことを言っていると、新聞学科の後輩に一声かけて、全メディアでキャンペーンを張るぞ、と言った。すると、それまで威勢がよかった課長はにわかにうろたえて、そんなことを私個人に言われましても、とおろおろした。おまけに、それは病院に対する脅しではないですか、と言うので、すかさず僕は、脅し? 人聞きの悪いことを言うな、それは単なる報道である、それに僕はまだやるともやらないとも言っていないと言った。しかし、これがこんなに効くとは思わなかった。その後は例によってもごもごと上に報告しますので、とかなんか言い訳を繰り返すので、これ以上この馬鹿と話をしてもしょうがないと思い、電話を切った。それにしても呆れた奴である。

さて、6時を過ぎて、師長が迎えに来たので僕はペットボトルの水と手帳だけを持って面談室へと向かった。執刀医は若い担当医も呼んでいいかと言うので、僕は構いませんと言った。すると、何故か師長までが同席し、相手は3人になった。やれやれ。僕はまず、今日は別に難しい話をしにきたわけじゃなくて、担当部署の医療安全管理室があまりにも不明瞭な報告を繰り返すので、具体的な状況を知りたいだけなのです、と切り出した。すると、執刀医は実に分かりやすく明快に、まず委員会は一度開かれたと聞いたが実際に開かれたかどうかは定かではないが、報告書は全委員に渡っているということ、医療費の補償に関しては、食道に関する医療と特別室に関しては減免の処理を行っているということ、それと入院がどこまで延びるかで最終的に決まるということ、慰謝料に関しても同様に、経過がどうなるか最終的に分かった時点で決定するということを説明した。僕は、そういう風に説明してもらえれば分かります、と言った。ついでに、担当部署の医療安全管理室がまったく機能していないどころか、逆に患者に対する蓋になってしまっていることを告げた。僕にとっては、医療安全管理室の課長が病院に見えている、ということも告げた。いずれにしても、執刀医が明確に説明してくれたお陰で、僕はちょっとすっきりした。人を殺さずに済んだ。その後は彼女の病状説明になり、明後日の金曜日に血液検査をして、MRIを撮る必要がなければ退院出来る、ということだった。逆にMRIを撮る必要があるようだったら、再手術の可能性もある、ということだった。この説明の間中、何故か僕だけが額に玉のような汗をかいていた。

病室に戻り、血液検査とMRIの話を彼女にすると、もう手術は絶対に嫌だ、また食道を切られる、と泣き出した。僕は大丈夫、大丈夫と繰り返すしかなかった。

とまあそんなわけで、僕は人を殺さずに済んだ。今日のところは引き分けといったところだろう。これで戦績は1勝1敗1引き分けになった。まあ何よりも僕が精神的に一安心出来たことが大きい。しかし、実際のところ、今日はホントに疲れた。帰って猫の世話をしながら、2時間ほど寝てしまった。

Posted by Sukeza at 01:48 AM | Comments (0)