November 29, 2007

高校のころの話だ。僕の生まれた田舎の町は、地元住民が反対したとかいうことで、鉄道の駅がない。なので、山形市内の高校に通うには、往きは隣の高校に勤める父の車で、帰りはバスで、という感じだった。ある日、帰りのバスの車内で、僕は前の方の座席に座っていたのだが、ぼんやりと運転席の方を眺めていると、サイドミラーに物凄く痩せ細った、まるでトッド・ラングレンみたいに顔の長い男の顔が映っていて、なんて痩せている男なんだろうと見ていたら、それは自分の顔だった。僕は非常にびっくりした。自分がこんなにも痩せて、頬のこけた顔になっているとは知らなかった。子供のころ、僕はどちらかというとふっくらとした顔をしていたのだ。それが大人の顔になった自分の顔を見た最初の経験だった。以来、つい最近まで、僕はずっと頬のこけた顔をしていた。(それはprofileの写真を見ても分かると思う。)ところが、今の僕は頬がこけていないのである。今年になって、体重が増えて太ったことは何回も書いたが、つい最近、鏡を見ていて自分の頬がこけていないことに気づいたのである。これはなかなか新鮮だ。僕はずっと頬がこけ過ぎだなあと気にしていて、もう少し頬があってもいいなあと思っていた。fragmentsの「いちご」にも書いたように、一度僕はロスで苺のアレルギーで顔が倍ぐらいに腫れ上がったことがあり、その顔がだんだん膨れ上がって行く途中で、あ、これぐらいの頬がちょうどいいな、などと思ったぐらいである。しかし、いざ頬のこけていない自分の顔を見ると、うーん、やっぱり頬がこけている方が自分らしい、と思ってしまうのである。ま、そんなわけで、ジョギングを再開した次第。

Posted by Sukeza at November 29, 2007 12:27 AM
Comments
Post a comment









Remember personal info?