November 28, 2004

久しぶりに映画を見た。昨夜はウィリアム・フリードキン監督「ハンテッド」、今日は山田洋次監督「たそがれ清兵衛」。フリードキンは初期の「フレンチ・コネクション」のインパクトがあまりに強かったため、「エクソシスト」の興行的ヒットはあったが、その後まるで鳴かず飛ばず、実際ロクな作品を作っていなかった。ああこりゃ最初はマグレだったのだな、と思っていたが(この辺は森田善光あたりの経緯に似ている)、今回は久しぶりにそれなりに面白かった(しかしIMDBの点数低いな)。超人的な犯人をさらに超人的なヒーローが追う、というハリウッドアクションの王道的なストーリー、多分に「ランボー」もしくはスティーヴン・ハンターの小説の影響は見られるものの、こういう劇画的なものが合っているのだとは思う。それにしてもグリーン・ベレーは超人が似合う。「たそがれ清兵衛」の方は、よくできた映画だとは思うものの、スピード感に欠けるのが残念。チャンバラとしてではなく時代劇としての意図なのだろうけど、同じ静的なストーリー展開でも黒澤作品あたりと比べるとじれったいことこの上ない。特に前半。それに、岸恵子をナレーションに使ったのもどうかと思った。エンディングのためだろうが、このエンディングが蛇足に思えてしまうからしょうがない。見始めて田舎(山形)が舞台というのを初めて知った。田舎と言っても海沿いの方が舞台なので方言も若干違うのだが、僕ですらせりふが聞き取りにくいぐらいだから、山形弁を知らない人にはせりふを理解するのにストレスが溜まるのではないだろうか。と書いたものの、真田広之主演の映画では一番好きかも。

Posted by Sukeza at November 28, 2004 01:51 AM
Comments
Post a comment









Remember personal info?