October 16, 2004

イノセンス

DVDで「イノセンス」を見ているうちにソファで気絶、目が覚めてから最後まで見た。相変わらず台詞が小難しいな。果たしてどれだけの人が理解できるのだろうか? ストーリーそのものはそれほど入り組んでいないし、わりとティピカルなものなのだが。冒頭から圧倒的に美しい映像。しかしなんとなく違和感があるのは、3GのCGと2Gのアニメが共存しているところだ。CGの立体感に比べるとアニメの部分はやけに平面的に感じられる(ある意味手抜きっぽく)が、実はアニメのよさというのはこの辺にあるのであって、3GのCGというのはずっと見続けるには疲れる。これはなんでかなあと考えるに、古い映像技術にパンフォーカスというものがあったけれど、CGというのは細密すぎて、すべてのディテイルにフォーカスがあっているというところが疲れる原因ではないか、などと思う。人間というのは一度に処理できる情報量に限りがあって(ま、聖徳太子なら別だが)、全体を見ているようであっても視界は意外と狭い。これは例えばディスプレイを見ながらなんとなく周囲がどう見えているか見てみる(というか意識してみる)と、視界のほとんどはぼやけていることに気づく。僕のように眼鏡をしていればなおさらである。なんかこれは、人間にとっての現実、世界を象徴しているようで面白い。要するに、僕らはほんのちょっとしか見ていないし、ほんのちょっとしか知らないのだ。

どういうわけか、昨夜寝るあたりから、いつのまにか今日が土曜日だと思い込んで、休みだと思い込んでいた。なので、目覚ましもかけずに寝たのだが、不思議とこういうときに限って早く目が覚める。で、朝食を食べているといきなり携帯の目覚ましが鳴り始めたのでようやく今日が金曜日であることに気づいたのだった。これはいささかというかかなりショックである。休みだと思っていたのがいきなり普通の仕事がある日になるというのもショックだが、自分の中で一日が欠落していたということもショックだ。これはある種の記憶障害では? などと不安に思ってしまう。ま、例によって考えすぎだとは思うけれど。

なんか最近文章長いなあ。というわけで、続きを読む気があるかな?

実はこれには伏線があって、ここ最近僕には悩んでいることがあり、それはやたらとトイレが近くなったことである。いわゆる頻尿って奴だ。うーむ、なんか字にすると情けない。年寄りくさい。それはさておき、つまりやたらと頻繁におしっこに行くのである。以前はなかったのに夜中にトイレに起きたりすることもある。一昨日なんかは3度も起きてしまい、ほぼ1時間半おきにトイレに行ったのでほとんど寝た気がしない。ロクに寝ていない状態。こうなると深刻である。それまでもこれはもしかして前立腺肥大という奴ではないのかと思い、ネットで調べたりしていたのだが、いよいよ心配になりついに医者に行った。で、事情を話し、これは前立腺肥大ではないかと言うと、医者に一笑に付され、まだ10年早いですよ、と言われた。たぶん寒くなったせいでしょう、と。そうあっさりと言われるとホントかなあとかえっていぶかしんでしまう。一応腰も痛いということで腎臓の機能低下云々という可能性もあるので薬を出してはみましょう、と医者。そんなわけで漢方薬を処方してもらった。それを飲んだのが昨日の夕食前である。まあ大体において人間なんてものは薬を飲むと効いた気になるのであって、そもそも薬が直接治療するというよりも人間には自己治癒能力が備わっているから当たり前と言えば当たり前なのだが、もうこれで多少は効くに違いないと思い込み、実際昨夜はトイレに起きることもなくぐっすり眠れたのであった。それがどういうわけか今日が休みだという思い込みまで飛躍してしまうところに謎があるのだけれど、今日はぐっすり眠れる→ぐっすり眠る=休みの前日、という心理でも働いたのだろうか。

ああ、また気がつくと長くなってしまい、他のことが書けぬ。

Posted by Sukeza at October 16, 2004 02:05 AM
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