September 05, 2004

幻想である、と書いた途端に、犯人のうち10人はアラブ人であったということが判明。うーむ。これではイスラム教が色眼鏡で見られてもしょうがないな。少なくとも狂信的というイメージはつきまとう。それにしても最近のテロで目立つのは自爆というかつて旧日本軍の十八番であった方法であるが、それよりも気になるのが女性テロリストの多さである。これは一種、太平洋戦争のときに集団で身投げした日本女性の行動を攻撃的な方向に向けた現象とでも言うべきか。

ところで、今、随分前に話題になってプロファイルという捜査方法を一種のブームにまでしたレスラーの「FBI心理分析官」を読んでいるのだけれど、レスラーの言うことがすべて正しいかどうかはともかく、彼によれば連続殺人犯、いわゆるシリアル・キラーはほとんどが白人の男性である。これはもちろんアメリカという多民族国家における話であって、日本のような単一民族国家には厳密には当てはまらないのだけれど、そう言われてみれば日本でも女性の連続殺人犯というのはあまり聞いたことがない。レスラーの説によれば、女性の場合は連続して殺人を犯すというよりは、一度に大量の殺人を犯す傾向にあるということだ。600人以上を殺したと言われる有名なエリザベート・バートリーなども連続殺人というよりはむしろ大量殺人というべきである。こういう傾向はどこか前述の女性テロリストの行動を思い起こさせるものがある。

レスラーによれば、連続殺人を犯すものは必ず性的な動機、背景がある。もしかしたら連続殺人犯がほとんど男性である原因はこの辺にあるのかもしれない。女性が殺人を犯す場合、性的な殺人というものは滅多にない。(もっとも、フィクションの中にはよく登場するが。)

このプロファイルという捜査手法であるが、個人的には統計学の域を出ないものであるとは思う。つまり、血液型による傾向のようなものである。しかしながら厄介なことに、A型にはA型なりの傾向がやっぱりあったりする。A型の僕が言うのだから間違いない。しかし傾向というのはあくまでも傾向であって、何事にも例外はある。例えば、僕の父親はB型で母親がA型だが、神経質で生真面目なのは父親の方である。なにしろ本を読むにあたって気になるところに線を引くときは定規で線を引くような男である。僕は父に似たのだとは思うが、彼ほど偏執的ではない。妙なところがずぼらなのは母親に似たのか。ちなみに僕の弟はB型であるが、非常に生真面目な男である。特に衝動的とも言えない。まあ考えてみればすべての推理というものは推測に過ぎないと極論することもできるが……。

Posted by Sukeza at September 5, 2004 01:58 AM
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