August 07, 2004

今週はまったく仕事らしい仕事をしていない。大半の時間はウェブ・サーフィンをしていた。困ったものである。ひとつにはアジア・カップってものもあったが、それを言ったら来週からオリンピックが始まってしまう。うーむ。まあ言い訳をしておくと、大手メーカーは今週来週と夏休みのところが多いのである。

相変わらず本を読みまくっている。今日読んだのは「歌舞伎町案内人」。これも箸休めに買った本だが、あっという間に読み終えてしまった。たまたまこのところ例の中国問題で盛り上がっているときでもあるし、中国人が書いた日本という意味でも興味深いものがある。とは言うものの、歌舞伎町という特殊な世界なので、これが果たして日本かというと、首を傾げてしまうところはあるが。それほど歌舞伎町というのは強烈な世界である。学生のころ、大学の張り紙を見て、歌舞伎町のキャバレーでギターを弾きそうになったことがある。いわゆるハコバンである。ちょうどコマ劇場の真ん前、今はライブハウスになってしまったビルだ。実際にプロダクションの人間に連れていかれて、しょぼくれた中年男のバンマスにも紹介された。薄暗い楽屋裏の廊下でビッグバンドのギタリストが必死にスケール練習をしているのが印象的だった。結局、酔っ払い相手に歌謡曲の伴奏をするということが限りなく情けないことのように思えて断ってしまったのだが、今思うとあのときやっていれば今では考えられないような人脈が出来たんだろうな、などとも思う。しかしながら、人生を踏み外す可能性もまた限りなく大きい。それほどの吸引力を持った街である。

Posted by Sukeza at August 7, 2004 02:12 AM
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