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満月。だと思う。少なくとも僕の視力ではそう見えた。つまり、限りなく満月に近いか、満月そのものであるかのどちらかである。という具合に、僕は物事をややこしく考える傾向がある。傾向。やれやれ。それは性格と言っていいものなのかどうなのか、いずれにしても僕は確信が持てないのだと思う。物事とか、自分自身に。簡単に言えば自信がないのだ。しかしこれは文章を書く際には意外と功を奏する場合がある。例えば、もし僕が自分や物事に対して自信満々であったなら、この文章は「満月。」のひとことで終わってしまった筈なのである。だから、文章を繋ぐというか、幅を広げるにはこれぐらいややこしく考える性格であってもいいのだ。っていうか、そういうことにして。

という具合に、ものの見事に中身のない文章。戯言。空疎。