June 12, 2007

自己嫌悪と無気力と闘う毎日。何もする気が起きない。この苦しさは、経験した人でないと分からないと思う。

この、僕の抑うつ状態というのは、どこから来ているのだろうと考える。いったい、僕のうつの原因はなんなのか? さっき、一人のドラマーの顔を思い出したのだが、名前がどうしても出てこない。僕ぐらいの歳になるとよくある度忘れなのだろうが、それにしても出てこない。松任谷由実(いまさらイニシャルを使ってもしょうがあるまい)のレコーディングとツアーで使っていたドラマーである。彼は、そのユーミンの紹介で、美人だが性悪の女と結婚した。それで、新婚の妻がだだをこねて、家賃60万(18年ぐらい前の話だ)のマンションに引っ越した。レコーディングでは国内で彼がベーシックな打ち込みをやり、アメリカで現地のミュージシャンに差し替える、ということをやっていた。その打ち込みの機材を彼に貸すことになった。たまたま家が近いこともあり、僕が届けることになった。それで僕はその豪華マンションを初めて訪れた。玄関先で奥さんが出て、機材を渡すと、彼女はにこりともせず、一言、「ごくろうさま」と言った。僕は今でいう、思い切りむかついた。何しろ、貸しているのはこちらなのである。すみませんの一言ぐらい当然だろう。というわけで、その奥さんのせいで、彼は僕にとってネガティブな思い出としてどうも残っているらしい。記憶というのは、海馬が重要度を判断して選り分けているらしいから、重要ではない、と判断されたのだろう。先日、JASRACのホームページを見ていたら、「JASRAC」という文字を見ただけでストレスを感じることが分かった。これらのことを考え合わせると、どうも僕は音楽業界自体にストレスを感じているっぽい。正確に言えば、音楽業界時代の記憶といった方がいいのだろうか。とにかく、20年近くいた業界に、僕は放り出されたというか、見捨てられたというか、そんな風な、疎外感を感じているっぽいのだ。僕はこれでも、音楽プロデューサー時代は、一部の人に天才呼ばわりされたことのある人間である。それが逆に、今となってはトラウマのようになっているようだ。そういえば、いつのころからか、恐らく最近からだと思うのだが、頭の中でいつも音楽が鳴っていて、うるさくてしょうがないのである。

Posted by Sukeza at June 12, 2007 11:30 PM
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