February 14, 2007

melody.jpg

別にバレンタインだからということはないのだが、なんとなく映画「小さな恋のメロディ」を思い出した。僕の子供のころ(といっても中学生だったが)に見た映画の中でも、もっとも印象に残っている映画である。特別によく出来た映画というわけでもない。ただ、僕は日本のコマーシャルにも使われた、映画の1シーンを見て、主人公のメロディ役のトレイシー・ハイドに恋してしまったのである。彼女がバレーを練習しているシーン、金魚を買うシーン、ロンドンの古めかしい窓から身を乗り出すシーン、皆覚えている。それは甘酸っぱい記憶として僕の中に残っている。このことは前にもfragmentsにも書いた。以前、初めてロンドンを仕事で訪れたときも、街中の風景にどこかこの映画のシーンを重ね合わせ、同じものはないかと探している自分がいた。この映画は、のちに監督として大成功を収める、アラン・パーカーの脚本家としてのデビュー作でもある。ふと思いついて、IMDBで調べてみた。すると、トレイシー・ハイドが僕と同い年ということが分かった。なんか不思議な感慨があった。彼女も47歳なのだ。僕も47歳。当たり前の話だが、僕の同級生は皆47歳になっている。僕が初めて恋した相手も47歳、初体験をした相手も47歳、大失恋をした同級生も47歳。不思議だなあ、と思う。人間は皆均等に歳を取るのだ。この、当たり前のことが不思議に思える。47歳という歳が特別な歳に思えてくる。

Posted by Sukeza at February 14, 2007 07:58 PM
Comments
Post a comment









Remember personal info?