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夕方、近所の医者に向かっていて、ちょうど大型スーパーの脇を通りかかったところ、店内から２・３人の男が脱兎のごとく走り出てきて、道を横切っていった。先頭を切っているのは、若い男。最後尾を行くのは、赤い制服を着た店員である。店員は全速力で走りながら、「泥棒でーす。誰か、捕まえてくださーい」と叫んでいる。要するに捕り物である。僕はこういった捕り物劇に出くわすのは初めてなので、唖然として見ていたが、一瞬のことだった。なにしろ、全員が全速力で駆けているのだから。まあ、覆面をしていたわけでもないし、たぶん万引きやそこらなのだろうけど、ホントにいるんだなあ、泥棒って、って感じだった。結局、あの泥棒は捕まったのだろうか？　なんか妙に気になる。