October 31, 2006

なんというか、まったくもって不安定な一日だった、精神的に。ことの始まりは悪夢からだった。悪夢を見て目が覚め、起きてメールチェックをすると、ちょっとした不愉快なメールが。それでちょいと不機嫌になりつつ、二度寝したあとのパンが切れたので駅前のスーパーまで買いに行ったら、ドアが開かない。時計を見ると、まだ開店5分前だった。しょうがないのでコンビニに。そうしたら、店員が宅急便を送るおばちゃんと延々と話をしていて、そこで僕の頭の中で何かがぷちんと音を立てて切れた。店員に向かって、「ここは店員一人しかいないのか」と怒声を浴びせた。すると、店員は慌ててもう一人の店員を呼びに行き、ようやく僕はパンを買うことができた。しかし、もはや僕の不機嫌は決定的になっていた。二度目の朝食を食べ、彼女の携帯に電話してみるが、出ない。しばらくしてかかってきた電話で、彼女はずっとあくびをしながらしゃべっていた。そこでまた僕の頭の中で何かが切れた。僕は彼女に、とにかく人と話しているときはあくびをするな、と怒鳴った。電話を切り、さすがに今日はなんだか知らないが、いらいらしているなと思い、安定剤を2錠飲んだ。これがいけなかった。鬱が躁に転じてしまったのである。やがてしばらくすると、彼女が部屋を訪ねてきた。すっかり躁になっている僕はひとしきり朝のことを怒ったあと、猛烈な勢いでしゃべり始めた。歌を歌いだすと止まらなくなった。彼女と一緒に駅前のドトールに昼食を摂りに行ったが、そこでも僕は大声で機関銃のようにしゃべりまくるのであった。まるでキチガイである。で、部屋に戻ると、さすがに自分でもこれはいかんと思い、安定剤をまた飲んで一眠りした。それで目が覚めると、どうやら落ち着いたっぽい。というのはそう思っただけで、今度は一気に鬱状態へと転じてしまったのであった。彼女と遊歩道を散歩に出かけたものの、今度は打って変わって元気がない。それどころか、なんとも言い知れぬ虚無感と寂寥感で一杯になり、ほとんど阿呆のような状態で公園のベンチに座った。煙草を吸った。虚無感はますます大きくなるばかりである。自分が本当にダメダメな人間に思えてくる。明日帰省することを彼女と話しているうちに、もう一年以上帰省していないことに言及したあたりで、突如として目に涙が浮かんできた。もう完全に阿呆である。遊歩道を戻りながら、僕はときおり涙ぐんだ。自分が世界で一番親不孝であるような気がしてきた。そんなことをしているうちに、日が落ちて、彼女が帰っていった。僕は何をするともなく部屋の中でぼうっとしていたが、とりあえず弁当を買ってきて夕飯とし、お茶を飲みながら煙草を吸っているうちに、無性に田舎に電話がしたくなった。電話をかけると、母が出た。その途端にまたもや僕の涙腺はゆるんでしまった。話しながら、いつのまにか僕は号泣していた。まさに阿呆な上にキチガイである。母もほとほと困り果てていた。しかも、こうなると僕は異常に話がくどくなる。同じことを何度も繰り返しては号泣してティッシュで鼻をかむ。もうこうなると動物である。延々と泣きながら話しているうちに、母まで泣き出してしまった。すると、さすがの僕も少しは冷静さを取り戻し、っていうか、これではいかんと思い、安定剤を飲んだ。すると、次第にようやく落ち着きを取り戻し、普通に話せるようになった。そんなわけで、明日帰省するというのに、延々2時間以上も電話で話してしまった。で、ようやく普通の人間に戻り、今に至る。というわけである。まったく疲れ果てたが、たぶん一番疲れたのは母で、その次に疲れたのが彼女だと思う。このところずっと精神的には安定していたので、すっかり治ったものと思っていたが、鬱病というのは侮れないものである。

Posted by Sukeza at October 31, 2006 10:57 PM
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