October 19, 2006

平野啓一郎「顔のない裸体たち」を読んだ。出会い系サイトにネットエロ投稿と、キワモノを題材にした異色作。僕は平野啓一郎の熱心な読者ではないが、こうした興味本位なテーマを選んだ理由はなんだったのだろう? これが阿部和重辺りであれば不思議でもなんでもないが。とりあえず、ドキュメンタリー・タッチで淡々と描写しているので、平野の作品にしては読みやすいし、まあそれなりに楽しめはしたが、だから何? って読後感は否めなかった。まあ、作者本人としては新境地というつもりだったのかもしれないが……。

Posted by Sukeza at October 19, 2006 10:50 PM
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