August 23, 2006

しかし、たかがパチンコを打っているだけなのに、なんでこんなに疲れるのだろう? 我ながら、驚くべき体力の無さ。どうかと思うね、人間として。

それはともかく、恐らく客観的に見て、現在の僕は人生のどん底にいるのだと思う。黒澤明の「どん底」を思い浮かべてもらえばいい。あんな感じである。履歴書を送っては送り返され、パチンコで食い繋ぐ毎日。まったくもって、どん底である。ところが、驚くべきことに、今の僕を支えているのはプライドなのである。プライド。矜持。音楽業界に身を置くようになって以来、僕は常にプロとしてのプライドを持つように心がけた。現場を離れてもう数年が経つけれど、今でも僕は音楽のプロだと思っているし、パチンコを打つときすらプロとしての矜持を持って打っている。ときにはプライドが邪魔をすることもある。僕がなかなか就職できない理由もそこにある。こんな仕事やってられるか、とか、こんな給料でオレを雇うつもりか、などという思いが常にどこかにある。しかしながら、それでいいのではないか、などとも思うのだ。なぜなら、最初に述べたように、そのプライドが僕を支えているからだ。今では滅多なことでは落ち込むこともなく、ひょうひょうと生きることが出来るようになった。まあ確かにいささか疲れるけれど、それは言い換えれば適度にスリルのある人生、と呼ぶことも出来る。もちろん、スリルも度が過ぎれば単なる破滅になってしまうのだが、人生なんてそんなものじゃないかと今では思えるようになったし、まったくの安全なんてどこにもないんじゃないか、などとも思うようになった。もし本当の安全地帯が人生にあるのだとすれば、それは恐ろしく退屈なものなんじゃないだろうか。ともかく、このプライドをどこまで保つことが出来るか、僕の人生はそれにかかっているとも言えるのだが、まあどうでもいいじゃん、などと思ったりもして。

Posted by Sukeza at August 23, 2006 12:04 AM
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