August 22, 2006

日付が変わるのを待って書き始める。いや、実際に大変なのだよ、毎日更新するというのは。なんでこんなことを始めてしまったのだろう。

というわけで、インターネットの匿名性について。僕はこのネット上の匿名性について、前々から懐疑的というか、ちょっとした抵抗を感じている。例えば、「2ちゃんねる」みたいなものは最たるもので、嫌悪感すら覚える。つまり、書き手は匿名なのに中身は実名や住所・連絡先といったものを暴き、匿名性を剥ぐという行為が、非常に男らしくない(女性かもしれないが)、卑怯なものに思えるのだ。これは結局のところ、ネットのインタラクティブ性、双方向性というものを結果的に無視している。以前、あまり名の売れていない若手のジャーナリストのサイトを訪れたときに驚いたのは、彼は実名はおろか、住所、電話、携帯の番号まで公表していたことだ。これは勇気がある、男らしい、すげえ、と思った。もしかして、単なる自己顕示欲もしくは仕事くれ的なものなのかもしれないが、それにしてもその潔さに感服したものである。僕だって、出来るものなら名前から住所から連絡先まで書きたいところだ。試しに携帯の番号でも書いてみようかな、と思ったことは何度もある。僕は一応、仕事用とプライベート用と2台携帯を持っていて、仕事用ならさらしても構わんかな、と思ったのだ。しかし、やっぱりためらってしまうのは、相手が膨大な匿名性というものだからだ。いくらこちら側が具体性を示しても、相手が匿名のままである限り、いつまで経っても均衡は保たれない。僕はこのサイトをもうかれこれ7・8年もやっているが、その間に他のサイトから集団で攻撃されそうになったこともある。匿名の相手というのは、正体が不明なだけに不気味だし、怖い。僕が自分の写真を公開しているのは、なにも自己顕示欲がやたら強いとか、ナルシストであるとかいうことではなく、少しでも自分というものを匿名のものではなく理解して欲しいと思うからだ。僕が言いたいのは、匿名性のすべてが悪いというわけではない。しかし、やっぱりそこには真実というものが存在しているかどうか、危ういと思う。すべてが虚構であっても別に構わないと言えば構わないが、僕が思うに、事実ほど面白いものはない、と思う。

とまあ、長々と書いてはみたが、考えてみれば、メールひとつもらえれば僕の本名はすぐに分かることだ。連絡先だって聞かれれば教える。要するに、僕はネット上の世界がすべて虚構の上に成り立って欲しくないだけなのだ。

Posted by Sukeza at August 22, 2006 12:03 AM
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