April 23, 2005

村上龍の労作「半島を出よ」を読み終わった。前半がちょっと読みにくいのが気になったが、まさに労作と呼ぶにふさわしい作品。とにかく、政治、経済、武器その他圧倒的な情報量。どうやってここまで調べたんだろうと思ったら、巻末の参考文献の数に唖然。やっぱり、ここまで調べて書くんだなあと妙に感心してしまった。ここまでディテイルにこだわることもなかったかな、という気がしないでもないけど、性格なんだろうな。もう少しスピード感があればもっとよかったが。同じようなテロを扱った小説にはトマス・ハリスの「ブラックサンデー」があるが、スピード感はともかく、リアリティとしてはこちらの方が上かもしれない。「ブラックサンデー」も映画化されたが、映画にしたら面白そうだ。

Posted by Sukeza at April 23, 2005 11:09 PM
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