October 26, 2004

いるんです。

最近うちのカメは自閉症気味だが、飼い主の方は相変わらずテンションが高い。なので、一日が過ぎるのがホントに早い。疲れ果てているので帰るとソファで気絶→目が覚めると日付が変わっている、というパターンである。昨日書くのを忘れたけど、久々に髪を切ったら、なんだか凡庸な人間になったような気がする。早く髭伸びないかなあ。

会社で女子社員(39歳)と話している別の女子社員(推定40歳)の会話が耳に入った。
「……うちもね、ヘンなことが続くのでお祓いしてもらったんですよー」
それを聞きつけて、早速部下の一人が突っ込みを入れる。
「それってポルターガイストとかラップ現象とかですか?」
ラップ現象というあたりがマニアックである。
「違いますよー。いるんです」
「いるって何が?」
「人がいるんです。3人」
「は?」
ここで僕も辛抱たまらず質問した。

「なにそれ?」
「だから人です。見えるんです」
「それってその幽霊とかそういうやつ?」
「たぶんそうだと思うんですけどー、あのー、子供のころから見えるんです。それでずっとみんな見えてるもんだと思ってて。それでー、わたしは2人だと思ってたんですけどー、お祓いしてもらったら3人だったんです」
「あのさあ、見えるって、こう、実体として見えるの?」
「そう、一人は落ち武者の格好をしてるんです」
「お、落ち武者……」
「それでなんか、なぎなたとか持ってるときもあるんです、こう……」
「そ、それで他の奴は?」
「もう一人は眼鏡をかけてるんです」
「ってことは現代人?」
「だと思います」
なんか現代人というところが妙に説得力がある。ちょっと「呪怨」っぽいところも。
「それってカラーで見えるんですか?」と部下。なかなかツボを心得ている。
「カラーです」
「はっきりと?」
「あの、なんていうかぼんやりっていうか……」
「ホログラムみたいな?」
「そう、そんな感じ」
「で、その、定位置に現れるわけ?」
「そう、同じ場所に。人によって出るところが決まってるんです」
「でその、現れたときにさ、その近づくっていうか、合体するとどうなるわけ?」
「そんなの怖くてできませんよー。こうなぎなたをこんな感じに振り回したり」
うーん、なぎなたを振り回すホログラム。凄すぎる。
「それで、一度お祓いをしてもらったらしばらく出なかったんですよ。ところがー、その見えるところに窓があるんですけどー、怖くて開けなかったんですけどー、出なくなったので一度窓を開けたんですよ。そしたらまた出るようになって」
窓から出入りするなぎなたを振り回すホログラムの落ち武者。凄すぎる。なにが不思議といって、部屋の中にそんなものがいるにも関わらず、それを話している彼女がちっとも怖がっているようには見えないことである。
「今度写真撮っといてよ」
「いやー、そんな、出たときはそんな余裕ないですよ」
「だからこう、携帯を取り出して、さっと……」
で、この話題がこの後どう収拾がついたのか、どうも思い出せないのである。しかし、見てみたいなー、ホログラムの幽霊。

Posted by Sukeza at October 26, 2004 01:26 AM
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