October 13, 2004

黒猫ヤマト事件(1)

結局寝たのは朝方の6時。一応起きてはみたが、いささか頭痛の名残があったので、昼過ぎに出社。それはいいのだが、往きの電車で座れたはいいが、隣のサラリーマンのおっさんが肘でぐいぐい突付いてきてうざい。舌打ちなどをしながら睨んだりしていたが、ふと見るとおっさんの小指の爪だけ妙に長く伸びている。そう言えばいたなあ、こんな奴。しかし、いまだに生き残っていたとは。一体なんの御利益があるのか? とにかく、小指の爪が長い奴には気をつけよう。

中略。

で、昨夜受け取れなかった荷物を受け取るために定時で帰る。昨夜届くはずだった実家からの荷物は不在票も入っていなかったので実家に聞いてみると、一応届けには来たと言っているらしい。うーむ。オークションの荷物の方は不在票が入っていたので、今日の8時から9時のあいだに両方とも届くことになっている。しかし……9時になってもどちらも届かない。そう言えばどっちも黒ネコヤマトである。うーむ。とにかく、ドライバーの携帯に電話してみる。すると、「さっき訪ねたのですが、何度呼んでも応答がなかったので不在票入れときました」などと抜かす。おまけに「今日の配達は終わりました」などとうそぶくので頭に血が上ったのであった。なにをほざく、7時半からまんじりと待っていたがうんともすんとも言わなかったし、おまけに不在票なんかどこにも入ってない、と憤然と抗議すると、「おかしいなあ」などと空寒いことを言いながら、「じゃあ、遅くなるけど行くわ」みたいなことを恩着せがましく言いながら電話を切りやがった。おのれ、無礼者。なんだその態度は。これはきっと二つとも同じ奴の仕業に違いない。しかし許せないのは部屋を間違えたとか、雨が降ってて面倒だったからとか、正直に言えばまだしも、しゃあしゃあと白を切るところである。この大嘘吐きめが。このわしが天誅を下したる。というわけで、改造スタンガンと催涙スプレーと包丁というフル装備で待ち構えた(嘘)。10時近くになっていきなりピンポンピンポンとつまり騒々しくも2度続けてチャイムがなり、ドアを開けるとそこに爺が立っていた。へらへらと笑いながら荷物を二つ抱えている。しかも、「いやあ、今度は聞こえました?」などと皺だらけの顔で抜かしやがる。なんだとこの阿呆、ほれ、(と、チャイムを押す)、これが聞こえないわけないだろうがこの愚か者めが、というようなことをわたくしがのたまうと、「いや、まあ、まあ」などと笑ってごまかす糞年寄。そこはそれ、こんな棺桶に片足突っ込んだようなジジイを病院送りもしくは墓場送りにして、自分が監獄行きで人生を台無しにするのも馬鹿らしいかな、などという持ち前のインテリジェンスが頭をよぎり、つい受け取りの判を押してしまった。かくして下手人は取り逃がしてしまったものの、腹の怒りはさめやらず、どうやってあの阿呆を葬ってやろうかとしばし考え、これは猛然とヤマト運輸に抗議こきまくり、あのボケ老人を社会的に抹殺、葬ってやろうと考えた。ついでに天下のヤマト運輸に頭のひとつふたつ下げさせ、土下座の三つぐらいさせて、菓子折りのひとつ、いや、宅配便の回数券、いわんや株券なんぞをせしめてやろうと姦計を張り巡らし、勢い込んで電話してみたものの、虚しく留守番電話がしゃべるのみであった……無念。

以下次号。

Posted by Sukeza at October 13, 2004 01:22 AM
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