July 06, 2004

暴力的に暑い日。屋外にいるだけで体力を消耗する。

僕が今住んでいるこの街にある餃子の王将は、大きくてちょっとしたファミリー・レストランのようになっている。そもそもこの街は店自体が少ないので、ときどきここで夕飯を食べる。今日は酢豚を食べた。で、気がついたのはBGMに徳永英明のアルバムがかかっていたのである。有線とかでシングルがかかるのならまだ分かる。アルバムというのは珍しい。もっと驚くのは、前回ここで食べたときも徳永のアルバムがかかっていたのである。よっぽど徳永が好きな奴でもいるんだろうな、と妙に感心した。僕は彼のレコーディングをしたことが二度ほどある。デビュー直後でまだ垢抜けない感じだった。あのころから比べると、とりあえず見てくれは随分垢抜けたなあと思う。しかし、彼のなにを唄っても辛気くさい声とメロディはどうしても好きになれない。ところで、彼は僕が最後に似ていると言われた人間なのだった。

昔々、まだ援交の温床になる前のテレクラにハマってたころ、スタジオの帰りの深夜にある女の子と待ち合わせをした。駒沢通りのファミレスに現れた女の子は色白でやせぎすの普通の子だったが、話を聞いてみると、六本木にある老舗のファッション・マッサージの売れっ子マッサージ嬢であるということだった。どちらかというとパッとしない容貌にやけに控え目な感じがする子で、とてもそういう風には見えなかった。そのままアパートに行って出会ったその晩に僕らはセックスをした。あまりパッとしないセックスだったように思う。それでその子が徳永英明のファンで、僕が似ていると言うのだった。先日アップした写真なんかを見ても分かると思うが、僕自身はそれほど似ているとは思えない。強いて言えば顔の輪郭が似ているぐらいか。しかし、その後にやはりテレクラで違う子と渋谷の駅前で待ち合わせたときに、「本人が来たと思った」と言われたぐらいなので、当時はそこそこ似ていたのかもしれない。話を元に戻すと、事が終わり、明け方の駒沢通りを彼女を送っていく途中、また会おうと思って名刺を渡したのだが、彼女はそれを手にちょっと考えた挙げ句、やっぱりいい、といって僕に返した。当時僕はM夫妻の会社でYMのディレクターをしていた。別れ際、彼女が何度も「ありがとう」と言ったのが印象的だった。それからしばらく経って、たぶん一ヶ月かそこらだろうか、当然連絡先も知らないので彼女とはそれっきり会うこともなかった(もちろん六本木の店を訪ねればいたのだろうが)のだが、ある日会社にお茶が届いた。葉書が入っていて、彼女からだと分かった。静岡の実家で取れたお茶です、と書いてあった。住所はホワイトで消してあった。僕の名刺をちょっと見ただけなのに、どうして会社の住所が分かったのだろう? 会社の名前を覚えていて、調べたのだろうか? まあそれだけの話なのだが、僕にはちょっと不思議な思い出である。

てなことを思い出した。

Posted by Sukeza at July 6, 2004 11:31 PM | TrackBack
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