May 15, 2004

実を言うと今日はうんこ男について書こうと思っていたのだが、帰ってから映画を2本見てしまったのでこんな時間になってしまった。見たのは、PTAと言えば今は「マグノリア」のポール・トーマス・アンダーソン、彼が監督した「パンチドランク・ラブ」と、北村龍平監督「あずみ」。「マグノリア」に随分とショックを受けた僕だったが、「パンチドランク・ラブ」の最初の10分を見て、彼は間違いなく天才だと思った。しかし、見終わってみるとずいぶんと小ぢんまりとした小品だった。軽いジャブって感じ。さて、「あずみ」の方だが、原作の漫画を28巻まで持っているので、どうせがっかりするだろうな、とあまり期待しないで見た。上戸彩のあずみっていうのもピンと来ないし。案の定、出だしからCG全開で演技も心もとなく、やっぱりなあなどと思いながら見ていた。しかしながら、案外と面白かったのである。いわゆるところのリアリティなんてちっともないんだけど、この監督才能あるなあと思った。それは僕が原作を二度ほど読み込んで、すっかり「あずみ」の世界を受け入れているということもあるんだけど、ノンストップ・エンターテインメントとして十分楽しめると思う。正直、「Kill Bill」よりも面白かった。上戸彩のあずみも思ったほど違和感なかったし。まあこれで、殺陣がもうちょっとリアルでスピードがあればよかったんだけど。あずみの魅力はスピードだから。たぶん、原作を読んでから見た方が楽しめると思う。そうじゃないと、ただの荒唐無稽なチャンバラ映画に見えるだろう。原作は、救いのない陰惨さとカタルシスを繰り返し味わえる名作。

Posted by Sukeza at May 15, 2004 04:00 AM | TrackBack
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