骨と沈黙

1月13日、日曜日。

午後はトレードツールの設定。4時に精神科の予約も電話すると4時半に来てくれというので4時半に行くとそこからさらに小一時間待たされた。実際のところ、精神科といってもただ世間話をしてきて睡眠薬や安定剤、それと内科の薬をもらってくるというだけになっている。少なくとも何かの病気を治療しに行っているという感覚はとっくにない。

そんなわけでアジアカップ、日本 1-0 オマーン。まったくもって塩試合だった。試合後、ツイッターでは原口のPK獲得は誤審、長友のハンドを見逃したのも誤審ということで、ジャッジが正しければスコアは逆になっていたという意見が散見された。確かにジャッジに関してはそうなのだが、実際には原口がPKにならなかったらオマーンの決定機もまたなかったことになるのでスコアが逆になるわけではない。たらればの話が常に怪しいのはそういうところだ。何かひとつでも事実が変わればその後も変わるはず。日本がPKを逃していたのであれば恐らくスコアレスドローとかそんなところだろう。

いずれにせよ、前回のトルクメニスタン戦といい今日の試合といい、今の日本代表は本番前の親善試合のマッチメイクに問題があるんじゃないかというところが明確に。大会前は優勝して当たり前みたいな雰囲気すらあったが、蓋を開けてみるとこれ。ひとつには核となる柴崎の不調がある。中島がいたらどうかという仮説はこの場合あまり意味がなく、むしろ今日の試合で明らかになったのは大迫の代わりがいないということ。前線でポストプレーができて足でも頭でも点が取れるとなると、今日だったら南野がそれに一番近いプレーをしていたが、オンターゲットのシュートはことごとくGKに止められたし、大迫のようなポストプレーができていたかというとそうではない。その意味では、今の日本の選手で大迫の代わりになる可能性があるのは鈴木優磨ぐらいだと思う。だからこそ今回怪我で呼べなかったのは痛い。どのみち、この先も大迫がいないとこんな試合になるのかと思うと、あまりにも大迫に頼る部分が大き過ぎて頭を抱えざるを得ない。

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悲喜

1月12日、土曜日。

何気なく今日もメールクライアントのThunderbirdを立ち上げてみたところ、受信欄にずらずらっとメールが表示されてようやく直ったのかと安堵した。ところがついさっき、読み込んだメールをいらないものを削除していってみると、実は今回読み込んだのは昨日までのメールで、今日のメールは受信されていないことが判明。それではなんで昨日までのメールは読み込めたのかということすら疑問に思えて結局一喜一憂しているに過ぎない。

日中は茶の間のコタツで高校サッカーの準決勝を2試合続けて見た。最初は青森山田対尚志。青森対福島ということでどちらも東北だし、どちらを応援したものか迷う。青森山田は柴崎の母校であるが強いことは十分分かっている。どちらとも決めないまま試合を見始めると、確かに個の力は青森山田の方が上かもしれないがむしろ尚志の方が前半からいいサッカーをしていてなんとなく尚志を応援することにする。試合はシーソーゲームとなり、驚いたのは尚志の2年生フォワードの染野がハットトリックを決めたこと。あまりにもいいフォワードでびっくり。しかしながら結局青森山田も追いついて3-3となりPK戦、青森山田が勝ち上がった。それにしても染野は凄い。鹿島に来てくれないものかと。

次の試合は流経大柏対瀬戸内。これまたどちらを応援したものか迷う。瀬戸内は安部裕葵の母校だし、かたや流経大柏には鹿島内定の関川郁万がいる。ここはひとつ、やはり関川くんのいる流経大柏を応援することにする。瀬戸内の試合は見たことがあるが、流経大柏の関川を見るのは初めて。試合が始まると、さっきまでの青森山田と尚志の試合と比べると瀬戸内のポゼッションサッカーはスピードがないボールを回しているだけのサッカーに見える。レベル差を感じた。試合は一方的な展開になり、流経大柏がこんなに簡単に点が取れるのかという試合になってしまい5-0という大差がついてしまったが、これは力差の通りだと思う。ヘディングでゴールも決めた関川はその面構えや佇まいからして既に鹿島のDFのような風格があり別格だった。イエローをもらったことと早々に試合が決してしまったので後半に交代してしまったが。

2試合を続けて見たあと、そのままコタツでうたた寝をしてしまった。気がつくともう日が翳っていた。6時半ごろに母のところに。今日も母に名前を書かせてみたのだが、先日はひらがなを忘れたと言っていた母だが、今日は最初からひらがなで名前を書き、漢字で書いてというと漢字を忘れたという。最初は漢字の「漢」を書こうとするなど、漢字で書くという概念すら忘れてしまったように見えた。こうして母が衰えていくのを見るのは辛い。

母のところの帰り、今日は米を炊いていなかったし、最近夜中にYouTubeでラーメンの動画を見たりして無性にラーメンが食べたかったので夕飯はラーメン屋へ。

帰宅後の夜はBSで「スピード」を見たのだが、吹替の映画を見るのは久しぶりで実に奇妙な違和感が。声優のキャラクターが俳優とまったく合っていない感。その後TVerでドラマ「メゾン・ド・ポリス」の第1話を見てみたが、これがなんともお粗末なドラマで。作為感全開でまるでリアリティというものがない。いまどきのビデオ撮影というかHD撮影はセットでの撮影があからさまにセットに見えるので、俳優たちの演技がいかにもわざとらしく見えてしまう。手塚理美や西田尚美が年を取るとこうなってしまうのかという衝撃も。女優でも年を取るとこんなに容色が衰えるのかと。ましてや自分の見た目が老けるのは実に当たり前なことなのだった。実際、自分でも物凄く老けたなあと思っているのだが、先ほど風呂上りに洗面所でドライヤーをかけていると、鏡に映った自分が案外とハンサムに見えて何事かと。光線の加減なのかどういうことなのか。スマホで自撮りとかするとものの無残に老け込んでいるのだが……。自分で見るときというのは主観というフィルターを通して見ているので、いい方にも悪い方にも極端に振れるのかもしれない。考えてみると自分自身を客観的に見る機会というのは存外に少ない。思い込みというフィルターの存在も大きい。

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哀しき獣

1月11日、金曜日。

ついこの先日まで4時半になると真っ暗になっていたのに、ふと気がつくと母のところから帰ろうとした5時過ぎの時点でまだ日が落ちていなかった。いつの間にか日が長くなっている。

9時15分、県立中央病院からの電話で起こされる。来週の火曜日、母の今後の予定について相談したいから来て欲しいということ。母本人は来なくていいということだった。いずれにしても母の診察券は必要なので、のちほど相談して特養の職員と一緒に行くことにした。

日中はちまちまと相場のトレード。その合間にあれこれ調べてパソコンが修理から戻ってから起動できなくなっていたDAWソフトのCubaseをようやく立ち上げることができた。一方でメールクライアントのThunderbirdがメールを受信できない件は、レンタルサーバに問い合わせてみたもののいまだ改善されず。何故読み込めないのか一向に分からない。

夜、アマゾンのプライムビデオでナ・ホンジン監督の「哀しき獣」を見た。

これでナ・ホンジン監督の長編映画は3作すべて見たことになるのだが、すべて圧巻の出来。そして、ウディ・アレン同様脚本もすべて監督が書いている。今もっともお気に入りで次作が楽しみな監督。もし自分の小説が映画化されるとしたら、一番撮って欲しいと思うのはナ・ホンジン監督。非情さと微妙なセンチメンタリズムとのバランスがとにかく素晴らしい。音楽の使い方、緊張感の持続の仕方、結末の落とし込み方、すべてが文句なし。北野武よりも全然上だと思う。エンターテインメントという意味でも。

今日はどういうわけか金曜日とか週末であるという感じがまったくしなかった。明日から世の中が三連休というのもまったくピンと来ない。

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決壊

1月10日、木曜日。

10時48分起床。気がつくと今週はここまで全部10時台に起きている。いいことなのか悪いことなのかいまひとつ分からないけれども、恐らく最悪ではない。

昨日の日記に書くのを忘れていたが、昨日腕時計のベルトが切れた。それで以前使っていた中国製の安物(やたらと進む)を仮で着用中。この時計もベルトを止める奴(なんて言えばいいんだ?)が切れてしまっているので、ネギとかを束ねている小さい輪ゴムで代用。

今日は朝の雪かきもしないで済んだ。そもそも日中雪が降らなかったし夕方には雪じゃなくて雨。本日は終日相場のトレードも、昨日大きなレンジブレイクのチャンスを逃してしまったのが悔しくて、いつもよりストップを広く取ってスキャルではなく中長期的なポジションを取ったつもりでいたのだけれど、やはり慣れないことをすると上手くいかない。途中まではなんとか利が乗っていたのだけれど、欧州時間から反転してまずドル円を夕方損切り、ユーロドルも結局夜の指標で裏目ったので損切りと完敗に終わった。最後の方、指標の時間寸前に建値で逃げられる瞬間はあったのだが、何故かその時間にメールの返事を書いていて見逃すという間の悪さ。最近は長いスパンでポジションを持つことをしていないので、長く持っていると含み損に耐えられなくてストレスが凄い。それで今日は煙草の本数だけがやたらと増えてしまい、おまけによろしくないことに途中でアメスピが切れてラークマイルドを吸ったのだが、アメスピよりも吸う時間が短いので余計に本数が増えてしまった。これを書いている現時点で既に26本、このままいつもと同じぐらいの時間まで起きていたら間違いなく30本を超えてしまう。まあいつかは超えてしまうのかもしれないし、アメスピは葉の量が25%多いので、ラークマイルドに換算するととっくの昔に30本以上吸っていることにはなるのだが。確かにもう喉がかなりいがらっぽいし、ここはひとつなんとかあと2本で耐え忍ぶかそれともとっとと早く寝てしまうかだが、どちらもなかなか難しいような気もするけれども考えてみると終日チャートを睨んでいたためほとほと疲れ果てており、もうなんとなく眠いような気がする。

さて、一体どうしたら?

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再会

1月9日、水曜日。

9時前に一度目が覚めるも気がつくと二度寝していて10時27分起床。起きてみると外の景色は一変していた。世界は雪に埋もれていた。

除雪車が大量の雪塊を置いていった。結局最初の雪かきは開始22分で体力が尽きてギブアップ。車庫前は途中だがなんとか車が出入りできる程度に。やり残したので午後に二度目の雪かきをする羽目に。だが二回目の雪かきは所要時間5分で済んだ。それでも疲労困憊。

午後、思いの外早く修理に出していたデスクトップPCが届いた。そんなわけで今日は終日PCのセットアップ。プログラムのインストールと設定に一日を費やす。ところが、メールクライアントだけがどうしても上手くいかない。というかメールを全然読み込まない。ああでもないこうでもないと深夜まで格闘するも、これを書いている現時点でも何故受信しないのか分からないまま。まあノートPCの方で受信はできてはいるんだが。DAWソフトのCubaseが認証できなくて立ち上げられないなど、まだいろいろ問題は残るものの久しぶりに再会したデスクトップはやはり動作が速くて快適。

アジアカップ初戦、日本 3-2 トルクメニスタン。前半先制されて0-1のまま折り返したのには唖然。とにかくお粗末な試合だった。後半に3点取って逆転したと思ったらミスからPKを与えて1点差に詰め寄られる始末。グダグダな試合だった。全体を通してとにかくミスが多過ぎた。現時点での恐らくベストメンバーでこれなのだから先が思いやられる。

それはともかくとして、昨夜気づいたのだがこの日記のアップした時刻が表示されなくなっている。昨夜Wordpressのスタイルシートとか主だったファイルをざっと見たのだが原因が分からず。以前も同じ症状が出てそのときは直せたのだが、どのファイルのどの部分を直したのかもう忘れてしまった。一応PCの場合ならカーソルを日付のところに持っていけば時刻は表示されるのだが……。もしかするとWordpressのテーマをアップデートすると時刻表示は戻るかもしれないが、その分フォントやら色やらを再設定しなければならずそれもめんどくさい。

気づくともう深夜2時を過ぎている。以下次号。

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裂ける世界

1月8日、火曜日。

10時26分起床。雪かき5分。あと1分やったらカラータイマー点滅というところだったが、5日間連続の雪の予報でこの程度の雪かきで済んでいるのはありがたいというべき。ちなみにさっきトイレの窓の外を見たところ、明日の朝も雪かきのようだ。

日中は相場のトレードも、今日は相場の方向性が定まらずヒマな一日になりそうと思っていた。一応それなりにトレードはしたものの微益→微損→微益と、結果的には一日何もやらないのとさして変わりがなかった。午後眠気を覚えて昼寝を試みるも失敗に終わる。

それはともかく。

今日も4時過ぎに母のところに行き、また名前や生年月日を書かせてみたのだけれど、母の部屋で椅子に座った途端にびりりと音がしてなんとカーゴパンツの股が破れた。唖然。なにしろこれは先月2本買ったうちの片方で昨日から穿き始めたものなのだ。ああこれは針仕事だと思ったものの、帰宅して脱いでみると尻のところまで裂けていて修復不可能だった。道楽をしてベルトをしていなかった自分も悪いが、いくら安物とはいえたった二日で破れるとは。

で、それと一体何の関係があるのか分からないが、夕食後の夜、ふと気がつくと腕時計のベルトが半分切れているのに気づいた。電化製品が連鎖反応的に壊れるというのはあるけれど、これは一体何事が起こっているのか?

とここまで書いたところでノートパソコンがフリーズ、いつまで経っても直らないので強制的に電源を切り再起動したところ。なんで今日は何から何まで壊れるんだ?

以下次号。

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機龍警察

1月7日、月曜日。

月村了衛「機龍警察〔完全版〕」読了。

上記の先日のツイートというのは次のもの。

簡単に言うとがっかりした。月村の作品の中ではこの「機龍警察」シリーズだけが突出して絶賛されているのでどんなものかと思ったが、やっぱり同じ作者の作品だった。当たり前だが。月村の小説は全部同じで超人的なヒーローが悪に立ち向かうという、いかにも否応なく期待値が高くなってしまうものだが、それだけに面白くしようと思えばいくらでも面白くできるはず。ところが前述のように必ず途中でダレるし、超人的なはずのヒーローのわりにはカタルシスがない。3作読んで素直に評価すると、単純にこの人は小説を書くのがあまり上手くないんだと思う。少なくともストーリーテラーとはとても呼べない。そんなわけで、正直もう他の作品も読む気が失せた。申し訳ないけれども。

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昨日の夕方の降り方からして、今日は当然のように雪かきだろうなと思っていた。何しろ、夜の9時過ぎに裏の人がうちの隣の私道の雪かきをしていたくらいだから。例によって何事かの夢を見て10時過ぎに起床。朝食後に玄関の外を見ると思っていたよりも全然積もっていない。なので、雪かきも玄関前の3分で終了。車庫前はやる必要なし。

日中は相場のトレード。煙草のペースがやばい。これは今日こそ30本に到達するかなと途中で覚悟した。(と、ここまで書いてまた煙草を一服する。)(ちょうど0時の指標のタイミングでトレードして今利確したところ。)

4時ごろに母のところに行く。今日の母はホールのテーブル席に車椅子でいた。こういう場合、いつもは部屋に連れて行ってベッドに寝かせるのだけれど、ここ数日母はずっとベッドに寝たきりでいた様子だったので、今日は部屋には連れていったものの車椅子のままで字を書く練習を。ひとまずは自分の名前を書くところから始めて、昨日ひらがなを忘れたと言っていたのが気になってひらがなでも名前を書かせてみたらほぼちゃんと書けた。次いで生年月日も書かせてみたのだけれど、これはちょっと苦労した。今日は髪をちょっと切った様子だったので、そのことを手帳に書かせようとした。「髪」という字はさすがに難しいかなと思って、「かみをきった」と全部ひらがなで書くように言ったのだけれども、今日もやはり最初の「か」の字が書けない。ついさっき「たかやま」とひらがなで書いたばかりなのに。不思議だ。いずれにしても、どうやらボールペンで手帳に書くこと自体に途方に暮れる様子。こんなことをしているとあっという間に1時間が過ぎる。帰り、駐車場の車のフロントガラスががんがんに凍っていて、煙草を一服しながら暖機運転をして氷が融けるのを待つ。

夕食後の夜はまたしてもYouTubeで「ワタシが日本に住む理由」を見た。で、今日も泣いてしまった。まず岡山でブドウ畑を始めたトルコ人に最初の友人ができたところで涙ぐみ、新潟の農村に住むアメリカ人の奥さんの子供たちのあまりのかわいさにまた涙ぐんでしまう。要するに僕という人間は感傷的というよりもただ単に人一倍涙もろいというだけなのかもしれない。いかにもお涙頂戴の演出に簡単に乗ってしまう自分がいて。つまりは感傷的なんじゃなくて、感情的な人間なのではないか。

感情生活。それはさほど恥ずべきことでもあるまい。ただ、いかにも一人暮らしが向いているのかもしれない、とは思う。

おっと忘れるところだった。今日は西大伍が鹿島から神戸に移籍というニュースにショックを受ける……。

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アルジャーノンに花束を

1月6日、日曜日。

改めて、自分はハードボイルドに生きることはできないと今日気づいた。それどころか僕は人一倍感傷的な人間なのだった。ラヴェルのパヴァーヌのように、一見単調なようでいてどこか感傷的な人生。どのみち僕は感傷的な人生を感傷的に歩んでいる。

9時23分にアマゾンから本が届いて起きたものの、二度寝して10時48分起床。すると寝くじっていてまさしく首が回らない状態だった。外は予想に反して晴れていた。日中は今朝届いた相場の本をひたすら読んだ。ひとつには最近長時間読書をしていないということ、もうひとつはツイッターとかで短い文章に慣れてしまったことで、読み続けるのは一苦労だった。なので休み休み。それでも半日かけて夕方には読み終わった。読むのに挫けそうになっていた途中、業務を続けるべきなのかどうなのか行ってみるというアイディアが頭に浮かんだ。やってみてダメなら引退、みたいな。しかしその気持ちも宙ぶらりんなまま日は傾いて、日が暮れるころにはいつの間にか外は雪が本降りになっていた。

6時半ごろに母のところに行くと、母がKちゃん(町内のいとこ)が奥さんのMさんと一緒に来たというので、それは手帳に書いておくべきだとベッドの上半身を起こして手帳を渡して書かせた。すると母は和俊の和という字は書いたものの俊という字が書けずに手が止まってしまった。僕がにんべんをまず書いてと言ってもピンと来ないようだった。何度も失敗して先に進まないので、僕が昨日の欄に「俊」と例を書いてこれと同じように書いてと言ったのだが、それでも母はなかなか書けず、まず字がよく見えないのだという。それで眼鏡をかけさせたのだが、同じだという。なんとかかんとか、妙に歪んだ「俊」という字らしきものを書く。これでは奥さんの名前を漢字で書くのは無理だろうなと思って、ひらがなでもいいからと僕が言うと、不思議なことに時間はかかったものの真由美という名前を漢字で書いた。名前に続いていつものように「きてくれた」とひらがなで書くように言ったのだが、「き」という字すら書けなくて完全に手が止まってしまった。そして、驚いたことに母はひらがなを忘れてしまったと言う。

しょうがないので手帳はそれでしまって、僕はなんだかすっかり哀しい気分になりそうだったが、ほとんどひらがなで書いてあるピノキオの絵本を開いて母と一緒に読んだ。それまで、なんでこんな絵本がここにあるのだろうと不思議に思っていた。たどたどしいスピードで母は5ページぐらい音読した。僕はいたたまれなくなって、今日はこの辺にして続きは明日読もうと言った。いつのころからか、母は何を訊ねても「わがんね(分からない)」と言うようになった。そして、いろんなことをほとんど忘れたのだという。毎日来ているのに、僕は何故そんなことに今日まで気づかなかったのだろう。僕のことを忘れないでくれと母に言ったのは、もしかしたら母はそう遠くない未来に僕のことすら忘れてしまうのではないかと思ったから。ダニエル・キイスが書いたアルジャーノンみたいに。

帰るとき、僕は少し泣いた。母がそれに気づいたかどうかは分からない。年が明けて初めて流す涙だった。駐車場で暖機運転をしながら煙草を吸った。亡くなった父のことを考えた。僕は毎朝仏壇の父に母のことをお願いしているのだ。父はその生涯を通して、どんなときも、いついかなるときも必ず僕を助けてくれた。父が僕を助けてくれなかったことなどただの一度もないのだ。母がどうか僕のことを忘れないように、そのことだけを願った。

そのまま降りしきる雪の中を業務の店まで行った。夜行くのはたぶん初めてだ。一応儀礼的に今まで打った台の釘を確認すると、予想通り好転はしていなかった。いずれにせよ、僕は車のエンジンをかけっ放しだった。もう僕は業務から身を引くつもりだった。カウンターに行って貯玉を全部交換した。1万9千円とちょっとだった。帰り道にコンビニに寄って、それを口座に入金した。長いこと、本当に長いこと業務でじたばたした。紆余曲折があるロング・アンド・ワインディング・ロードだった。だがそれももうさよならだ。Say goodbye to Hollywood.

雪はまだ止まない。

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カンバセイション・ピース

1月5日、土曜日。

もうとっくにお気づきだと思うが、最近の日記のタイトルは本(小説)の題名を使っている。今日は買い物以外ほとんど何もやっていないから、久方ぶりに保坂和志を思い出した。彼の書く小説はほぼ何も起こらない。延々と日常が続いているだけ。何も起こらない長編小説を書くというのもある種の才能だと思うけれど、何も起こらない一日を過ごすのはさして難しくない。

何しろほとんど何もしていないわけだから、今日のところは朝目が覚めたところがピークだった。

という具合に、現実の自分にはもっとも縁遠いリア充の夢を見た。翻って現実の自分はというと、まるで蝉の抜け殻のような日々。

今日から水曜日まで5日続けて雪の予報だから、雪が酷くなる前に買い物を済ませようというのが今日の予定。日中の雪はちらつく程度だった。車で隣町の業務スーパーに行ってドレッシングやジャムを買い溜めする。ついでに隣接する衣料品店でセーターでも買おうかと中を覗いて、気がつくと靴下を買っていた。

帰宅後、高校サッカーの準々決勝をちょっと見てから母のところに行って、昨日印刷した年賀状に母に名前を書いてもらう。今日の母は氷枕をしていて何事かと思って母に訊いても分からないという答えしか返ってこず、職員に訊ねると頭痛を訴えたのだという。僕が到着したころにはそんなわけでもう頭痛は治まっているようだった。母は3通の年賀状のうち2通で名前を書くのに失敗した。

そのころにはもう雪は本降りになっていた。母のところの帰りがけにスーパーに寄って食料品をこれまた買い溜め。帰宅後の夕方はデスクトップが壊れたのでノートPCに家計簿ソフトをインストールして、一応バックアップを12月の一週目ぐらいに取っていたのでそれを読み込み、後はひたすら家計簿をつけていた。

日中はこれで終わり。本当に、買い物ぐらいしかしてない。夕食後の夜はYouTubeの動画を見ただけ。あとギターの練習少々。今日は土曜日であるから、特に何もしなくてもいいのかなと思うものの、明日の日曜日はまったく何の予定もない。雪がこのまま降り続けば恐らく朝は雪かき。

修理に出しているデスクトップだが、夕食後にマウスコンピューターから見積もりの電話があった。予定では週明けに連絡をもらうことになっていたので早くてびっくり。今回の故障はSSDが物理的に壊れたということらしい。240GのSSDに交換して16848円ということだった。SSDの寿命は通常ハードディスクより長くて10年ぐらい使えるはずなのに思いの外早く壊れたのは想定外だったが、結果的に容量が倍になるのでまあいいかと。

で、真面目な話業務の引退を考えている。というのも、まったく打てるものがない現在の状況では業務に銭を使う気にはさらさらなれず、かといって貯玉をただ減らしにいくのもどうかと思うので。とするといよいよ本格的に業務から身を引くことになるけれど、そうすると土日をどう過ごすかという命題が。積極的に業務をやめたいわけではなく、期待値がプラスのものがあればむしろやりたい。しかし現実的には(ほぼ)ない。そして状況が好転する見込みもほぼない。と思われる。長年続けてきたことだし、業務に関するスタンスは一貫していて何の迷いもないのでまったくもって名残惜しいのだが。これもまた時代なのか。

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陥穽と振子

1月4日、金曜日。

結果から書くと、相場で三連敗。今週なんと全敗。とはいうものの負け額は昨日の半分以下で一応今日のところはルールを守ったことにはなるのだが、やることなすこと上手く行かない。夜の雇用統計後にびびりながらちびちびと取ったポジションがすべて裏目に出たので、気分的には今日が一番腹が立つ。やればやるほど墓穴を掘る気がしたので最後はチャートを閉じた。まったくもってとんでもない正月になってしまった。

今日の夢はどちらかというと悪夢ではなかった(気がする)ので、負のサイクルもようやく終わるのかと思ったらまったくそんなことはなかった。今日は出だしから損切りスタートになったのが調子を崩す原因に。

不思議なことに元日の朝雪かきをして以来、三日間雪かきをせずに済んでいる。と思ったら、母のところで天気予報を見ると明日から水曜日まで連日雪という予報。まさしく前途多難。

そんなボロボロの正月の気分転換に使っているのはYouTubeで「ワタシが日本に住む理由」を見ること。もう何本見たか覚えていないくらい。この番組のいいところは日本に来て不幸になった人は登場しないということ。SNSで人の幸福を見ると自分が不幸に思えるくせに、何故かそれが外国人だというだけで幸せのおすそ分けをしてもらった気になるから不思議なものだ。

それにしても今回の連敗は参る。退場寸前まで追い詰められているというわけでは全然ないのだが、精神的に袋小路に追い込まれている感。明日明後日が土日ということで切り替えるきっかけになればいいのだが、これまでの習いで行くと週明けの月曜日、特に雇用統計後の月曜日は負ける確率が非常に高いのが気がかり。何にせよ、今年の正月は正月感ゼロ。ほぼ自宅に引き籠っているので当然といえば当然なのだが。

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