入院6日目

食事の1時間前になると、オートマティックに空腹感を覚え、じっと食事が出てくるのを待つ。まるで自分が飼育されている実験動物のように思えてくる。つまり、「慣れ」=「馴れ」のように思えてくる。

これを書いているのは、1階にある吹き抜けのショッピングモールのような広い通路にある、窓際のテーブルだ。やっぱりiPhoneでまともな文章を書くのは難しいので、ノートに下書きをしている。しかし、この文章をまた入力しなければならないと思うとうんざりする。

というところまで入力したところなのだが、問題は本来これは書くものであって、入力が目的ではない、という点だ。それはともかく、こんなことをうだうだ書いてるくらいだから、今日はさしたる出来事はなかった。ただゆるゆると時間が過ぎて行き、日は翳り夜の帳は下りる。いつもと違うところはと言えば、夕食を終えた先程から若干の不安感がぼんやりと僕の身体の中に在る。たぶん、うつの方の症状、っていうか見知らぬ人間、それも当たり前のことながら生活音を立てる人間たちと同じ空間にずっといればストレスを覚えて当然、よく今まで持ちこたえたと思う。頓服を貰おうかとも思ったが、これを書いているうちになんとなく誤魔化せたようで、皮肉なことに入力にも少し慣れてきた。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク