散歩

3月21日、土曜日。

昨夜は明け方まで相場のチャートを睨んで結局ポジションは持越し、寝床で本も読まずに寝たのは4時だった。そんなわけで起きたのは10時半。朝食後の珈琲を飲んでいるともう昼になってしまう。

まだ腹も減らないし天気がいいので、かつて父が毎日歩いていたという山の麓近くの田んぼの中の橋まで散歩に行ってみることにした。車でしか行ったことがないし、結構距離があるので片道30分ぐらいかかるかなと思っていた。

歩き始めると、外は思いの外暖かかった。町の中心部を抜け、一面に広がる田んぼの中の一本道を山に向かって歩く。すると、右手の田んぼに凄い数の白鳥の群れがいて鳴き交わしていた。

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やがて父がいつも目標にしていた橋に辿り着く。大体うちから歩いて20分ちょっとだった。腰掛けて煙草を一服する。

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今ごろの季節、父はいつもこういう光景を目にしていたのだろうか。思ったよりも近かったので、そのままその先の山の麓まで歩いてみる。かつての豪商の旧家が立ち並んでいるところまで歩き、また田んぼの中の道を引き返す。目にする風景のほとんどを空が占める。ときおり白鳥がつがいで飛び、その遥か上方にはとんびが優雅に飛んでいる。

swan

なんていうか、こういう風景を見ながら歩いて、改めてこういうところに今僕は住んでいるのだなと再認識した。ちょっと世界観が変わったような気がした。実家に戻って以来、ずっと家に引き籠っていてどこかに出かけるにしても車でばかりだったのだが、こうして歩いてみると自分の住んでいる場所がようやく少しだけ俯瞰的に理解できたような気がする。途中の街並みを抜けると、かつて小学校のころ通っていた、今はもう廃業している眼科医の表札がまだ残っており、その隣にはいつから建っているのか分からない茅葺の民家がある。

結局トータル1時間半ばかりの散歩になった。これだけ歩いたのはいつ以来だろう。先日田舎暮らしに関して駄文を書いたばかりだが、今日はただ野生の白鳥の群れを見たというだけではなく、田舎の環境というものを歩いた確かめたような、そんな気がした。

帰宅後遅い昼食を摂る。夕方からまた体調がよろしくない。昼食が遅かったので夕飯前に母のところに行く。夜は残り少なくなったスカパーの無料体験でハノーファー対ドルトムントの試合を見た。清武、酒井宏樹、香川と日本人3人が先発したこの試合、どっちを応援したらいいのか分からない。前半はドルトムントが先制したもののその後追いつくとハノーファーが生き生きとした攻撃でドルトムントを圧倒、クロスを積極的に上げる酒井宏樹を久々に見た。清武のプレースキックがやたらと多い。

ところが後半早々ハノーファーのビテンコートが退場になって10人になると、途端にドルトムントの香川が1ゴール1アシストと大活躍、形勢は逆転。しかしながらハノーファーは清武のアシストで1点差まで詰め寄る。このアシストのときの清武のトラップは実に見事で、数字上では香川の活躍の方が目に入るが、攻撃時の清武のプレーが素晴らしかった。酒井宏樹は足が攣って90分持たなかったけれど、2-3でドルトムントが競り勝ったこの試合、総じて日本人3人の活躍が目についた。

昨夜あれだけ夜更かしして今朝10時半まで寝たのにもう眠い。どうも身体のあちこちがちくちくと痛む。いまだに煙草を吸うと調子が悪くなる。だが吸いたくなるというジレンマ。

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