陥穽

今朝はゴミを捨てるため、久しぶりに目覚ましをかけて7時15分に起きた。そういえば、2晩続けて睡眠薬を飲んでしまった。

朝食後、ゴミを捨てて戻ってくると、病院の母から電話があった。話を聞くと、昨日と同じ話をしている。例の着る物が云々、という奴だ。ちょうど眠くてコタツで一眠りしようかという矢先もあって、僕は幾分不機嫌になった。前から言われていた服と下着を少々用意して、ひとまず病院へと向かった。で、昨日と同じ話をするのでいらいらして僕はまた怒ってしまった。すると、たまたま薬を飲ませに居合わせた看護師に、怒っても本人は分からないのだからと言われ、認知症の可能性もあるのでと言われた。来週検査をするのだと言う。これを聞いて、また母の様子が以前に戻っているような印象もあり、僕の気分は一気に落ち込んでしまった。母に対して怒ってしまったことについても自己嫌悪を覚える。その後業務に行ったがどうにも気分が塞いでしまって、まったく集中出来ない。ストレスだけが溜まり、煙草が吸いたくてたまらなくなる。どうにも我慢ならなくなったときのためにポケットに入れておいた煙草の封を切ってしまう。しかし、なんとか吸うのは我慢した。何しろやっとのことで禁煙してもう4ヵ月にもなる。また禁煙することを想像すると、なかなか吸う決心がつかない。

帰宅して、夕飯前に1時間ほどコタツで昼寝。夕食後、本格的に抑うつ状態に突入してしまった。どうにもならないほど気分が塞ぎ、苦しくてしょうがない。何もしたくないし、何かすることを想像するだけで嫌になるし、ひいては頭に浮かぶすべてのことが嫌でしょうがない。直接的には先週からの母の調子の悪さ、特に昨日今日の以前に戻ったような調子の悪さ、それと一番大きいのは認知症の可能性があるという看護師の話。将来の介護のことを考えると物凄く憂鬱になる。途轍もない負担に思えるし、そうなったらもはや僕は他に何も出来なくなり、いよいよもって僕の未来は破滅に向かう以外何もなくなるのではないかという絶望感。あまりにも苦しいので安定剤のセルシンを2錠飲むが、なかなか効いて来ない。Hに電話してみるが留守電、弟に電話してみると奥さんが出て今日は飲み会で遅くなるという。こうなるともう電話出来るところがない。ますます途方に暮れた。苦しくてしょうがないのにこういうときに限って眠れる感じもない。そのうちHからようやく電話がかかってきてしばらく話す。しかし、僕の口からはネガティブな言葉しか出てこない。それもそのはず、頭の中にはネガティブなものしかないから。電話を切ってしばらくするとようやくセルシンが効いてきたのか、眠くなった。YouTubeでスティーリー・ダンのアルバムをかけながら小一時間ほどうとうとしたようだ。あまりにも眠くなって寝てしまいそうだったので、風呂を沸かし、台所で洗い物をした。もはや昼間のあの狂おしいほどの煙草を吸いたいという欲求はないけれど、コーヒーを今淹れていて、試しに1本吸ってみようかと思う。元の本数に戻ることだけは避けなければならないが、今のあまりにも強いストレスから逃れる術が見つからないから。しかし、結局は墓穴を掘ることになるのか。いまだに迷っている。

あ、そうだ。母を怒ったことに対する罪悪感、それと母の調子の悪さ、認知症の可能性、そういったもののストレスがあまりにも強いため、敢えて明日また半日一時帰宅させることにした。むしろ一緒にいた方が楽な気がして。しかし、今晩のような自分の状態ではしんどいかも知れない。

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