急転

2月3日、月曜日。

僕と彼女の関係を一体どう表現したらいいのか分からないが、一言で言えば一度好きになってしまったものはしょうがない、というような身も蓋もない表現しか浮かばない。とまれ、なんだかんだ僕らは元のさやに収まった。彼女が隣県に帰ってからトレードのポジションをしこたま持った。というか、気がつくとしこたま持つ羽目になった。ドル円の方はなんとか利食い出来たが、ユーロドルは日中母のところに面会に行ったときに利食えば済んだところをそれから延々と含み損を抱える羽目になり、もはや指標で丁半博打を打つしかなくなっている。一発で即死の可能性もある。

というようなことをしていると、夕食後の夜になって母のいる特養の看護師から連絡があり、今日も母は僕が帰宅後に熱が8度7分まで上がったということで、現在治療を担当している嘱託医の話によると急変する可能性もあるので家族の希望を聞きたいと。伝聞なのでいまひとつ要領を得ないのだが、要するに今の母の熱や頭痛は尿内の抗生物質が効かない耐性菌によるものらしく、これは除去できないものらしい。で、話を総合すると病院に入院させて治療しますかどうしますかということのようだった。いずれにしろ医者が判断できないものを素人の僕らが判断できるわけもないし、希望と言われたら治して欲しいということしかない。ひとまず明後日血液検査をするというのでそれまで様子を見るということに一旦したものの、その後弟に相談するとどうせ検査するのなら早く病院に診てもらって入院させた方が安心ということだった。そう言われればそうなので再び特養の看護師に電話して、明日嘱託医に紹介状を書いてもらって、早ければ明後日病院で受診、入院ということになった。

そんなわけで夜になって急転直下、バタバタになってしまった。一方相場の方は相変わらず含み損を抱えたまま、審判のときをひたすら待つのみ。その前に損切りするべきなのかどうなのか頭がいまひとつ回らない。ただ夕方からなんとなく思っていたのは、せっかく海外口座を使っているのだから、ここはひとつロスカットを食らうまで耐えてみようかなと。一度ぐらいそういう経験をしてもいいかもしれないと思った。

なんだかんだ煙草の本数だけが増える。もう30本に到達してしまった。ポジションが終わる前に風呂に入ろうと思い、その前にこの日記を書いている。なんだかにわかに暗雲が漂っている気がしないでもないが、所詮物事はなるようにしかならない。と思うことにする。

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