9月12日、木曜日。

急に涼しくなった。朝は寒くて目が覚めた。

今日も2回夢を見た。また昼寝をしたからだ。朝に見た夢は、ヨウタロウとライブのセットアップをしている夢だった。ときどきこういう夢を見る。不思議なのはいつも夢に出てくるのはベースのヨウタロウで、キーボードのヤマザキやドラムのミヤザワやアキヤマはほとんど出てこない。ヨウタロウ以外は知らないメンバー。まあでも、ヨウタロウは僕の生涯を通じての一番の親友なので当たり前なのかもしれない。僕が死んでもヨウタロウは泣かないだろうし、ヨウタロウが死んでも僕はたぶん泣かないだろう。ヨウタロウとは10年ぐらい会わないときがあったし、これまでで自分が一番話を交わしたのはたぶん作曲のI泉さんだ。だがI泉さんは僕より9つも年が上だし、この6年あまり電話で話したこともなく、I泉さんはたぶん意図的に僕と距離を置いている。それが何故かも自分では分かっている。僕はI泉さんをよからぬ世界に引き摺り込んでしまった。そして、I泉さんはもうこっち側には来ないことにしたのだ。たぶん。いずれにせよ、彼らが死んでも僕は泣かないだろうが、酷く寂しい気持ちになるだろう。しかし、自分が今以上寂しくなるというのは、ちょっと想像がつかないのだった。一体どうすればこれ以上寂しくなったりするんだろう?

昼寝をして、こんな夢を見た。

嫌な感じがした。暗い部屋の中に気がつくと母が座っていたというのは、あまりいい予兆に思えなかった。

3時半ごろに特養に行くと、通路の向こうから車椅子に乗った母がちょうどこちらに連れて来られるところで、母は僕に気づくと「ああ、靖」と満面の笑みを浮かべた。それでようやく僕は安心した。母の髪はやっぱり以前よりも白くなっていた。車椅子の母を窓際に連れて行って一緒に外を眺めた。特養の隣にあった家は、母が入院している間に取り壊されて更地になっていた。更地になってみるとその敷地は随分と広く、そしてそこにどんな家があったのかもう思い出せない。それは忘れたというよりも思い出せないのだ。時間というのはそんな風に流れる。

余計なことを書くとあまりにも長くなってしまうので今日はこの辺にしておく。「BORDER」の続きを見よう。

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