time

「時間」

妄想癖あり...

風呂に入っていて、こんなことを考えた。

何故時間は前にしか進まないのだろう?

そこで考え付いたのは次の二つである。

1.例え後ろに進んだり、止まったりしても我々はそれを認知出来ない。
2.前に進むから時間足り得るのである。

どうでもいいが、こんなことを考えるのも僕が四六時中後悔するような人間だからである。しかし、時間も巻き戻しとかが効くのであればかなり使い勝手がいいのだが。例えばすごろくのように。途中に「何コマ戻る」とか、「始めに戻る」とかがあるのだ。このアイディアの難点は、スムーズに運ぶと早くゴールしてしまう点だ。つまり、順調な人生ほど早く終わることになってしまう。障害やつまづきだらけの人生の方が長くなる、と云うことだ。しかし、考えてみると感覚的にはそんな風にならないでも無いような気がしてしまうが、実際のところは幾つか複数の人生でも経験してみないことには分からない。

ひとまずこの設定に基づいて、ではいかに時間を長く使うかと考えると、密度を高める以外に無い。僕の経験から云って、極度にアドレナリンを分泌するような非常事態に遭遇すると、時間はゆっくり経過する。子供の頃に自転車に乗っていてどぶ川に落っこちたことがあるのだが、転び始めて水に浸かる辺りからスローモーションになるのだ。昔で云う「8マン」(もしくは原作となった「サイボーグ・ブルース」)状態になるのだが、素人判断で考えると恐らく急激な緊張状態で極度に心拍数が上がり、アドレナリンが分泌されてアタマの回転スピードが一時的に物凄くスピードアップした状態になるのだと思う。死ぬ間際に走馬灯のように云々というのももしかしたらこれと似たような状態なのかな、などと考えてしまう。心拍数に関して云えば、死ぬ間際にそんなに上がるかい、とも云えるが、その後の心拍数ゼロになると云うことから相対的に考えれば無限大と云うことになるからあながち全くの見当外れとも思えない。ちとこじつけっぽいが。ともあれ、意識的にこの猛烈な脳のスピードアップを行い続ければいいと云うことに理屈上はなるわけだが、もしそれが出来たとしても常にそのスピードアップした分のストレスを受け続けるわけだからその分寿命が縮まりそうだ。車や飛行機と云った、自然じゃないスピードで移動するとその分疲れるのと一緒である。プラスマイナスゼロ。うーん、とするとどっちもどっちだが、考えてみればやたら早死にした昔の早熟な天才たちと云うのはこんな感じだったのかも。ま、どっちがいいかだろうな...。

そうか、つまりそうやって時間を使うと云うことは、より細分化して経験すると云うことなのだな。時間の流れをどういう単位で、どうやって意識または認識するかと云うことだが...うーん、なんかこんがらがってきた。要するにいい時間であればそれをより細分化して体験するのはいいのだが、逆に悪い時間帯にその状態になるとより長く悪いことを体験するだけと云うことになる。手塚治のマンガにそういうのがあった。銃殺刑になった主人公が、弾が発射された瞬間から時間がスローモーションになると云う...ま、ケースバイケースだな。

大体アドレナリンやらエンドルフィンが過剰に分泌されると正常な判断が出来にくくなるとテレビでもやっていた。興奮状態だと正確な判断が出来ない。これはパチンコを打ってるとよくわかるが。要は無理するとロクなことが無い、と云うことか。

四次元目を時間軸と考えれば、我々は当然時間軸からは逃れられないわけで、そういう意味では四次元の世界を生きている。時間の単位は便宜上のもので、実際はデジタルに単位毎にコマ送りで進んでいるわけでは無くて、常にアナログ的に進むものである(たぶん)。現実を物質的現実と精神的現実に分けて考えると、精神的現実、要するに意識の中での現実では時間をさかのぼることが可能な訳で、催眠術による退行(幼児化とか)などは意識レベルでの一種のタイムスリップである。そう考えると、物質的な現実においてのみ、時間は前に進むとも云える。

と云うふうに、考え始めるとだんだん収拾がつかなくなってくるのだ。

おあとがよろしいようで。

いやね、途中で一日置いて続きを書こうとしたら、何を書こうと思ったのか忘れてしまったのだ、あはは...

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