May 14, 2007

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晴れ。遊歩道の緑が心地よい。

先日、fragmentsに死のことを書いたばかりだが、このあいだ書店で養老孟司が死について書いていたので、立ち読みした。簡単に要約すれば、死について、死んでからのことは誰にも分からない。だから、死は他人事だと思えばいい、というようなことである。なるほど一理ある。養老曰く、怖いのは死に至るまでのプロセスが怖いのであって、死そのものが怖いわけではない、何故ならそれは怖いかどうか分からないものだから、というのである。しかし、と僕は言いたい。僕がずっと死を恐怖してきたのは、それが「分からない」からである。つまり、僕の覚えてきた恐怖は、分からないものに対する恐怖なのだ。この点では養老氏の説はあまり当てにはならない。しかし、他人事と思うという心境は今の僕の死に対する考え方に似ている。つまり、死を客観視するということである。一見、どちらも死の恐怖から一時的に目をそらしているだけとも言えるけれど、結局のところ、死と向かいあうにはそういう心境が必要だな、とは思うのだった。

Posted by Sukeza at May 14, 2007 07:33 PM
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