November 21, 2005

突然、悲しくなっちまった。駅からの帰り道、いつものように吉野家で安い夕食を済ませた帰り。それは落ち込んでいるというのとは違う、「悲しみ」に近い感情だった。何故かは分からない。今から28年前、父が「晩飯には1000円は使え」と言ったことを思い出したからだろうか。それとも、競馬を始めた途端に激しく拒絶反応を起こした彼女の電話の声がいつになくよそよそしく思えたからだろうか。それとも、郵便受けにいくつか入っていた請求書のせいなのだろうか。それとも、携帯プレイヤーで聴いていたビル・エバンスのピアノのせいか。ともあれ、僕は悲しくなった。帰ってカメに餌をやり、それから薬を飲んで、コーヒーを淹れた。そして、こうしてここを更新しているわけだけれど、相変わらず僕はちょっぴり悲しいまんまだ。そういえば、これはちょっと寂しいのにも似てるな。もしかしたら僕は寂しいのだろうか。とにかく、これでもう競馬をやることもないだろう。また新しい、なにか違った趣味を見つけなければ。もうそろそろ薬が効いてきたかな? まだかな? 氷が解けるように、ちょっとずつ悲しみが溶けていってくれればいいいのだが。そうしたら彼女に電話を掛けてみよう。

Posted by Sukeza at November 21, 2005 08:47 PM
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