May 31, 2005

また本を一冊読み終わった。矢作俊彦「ららら科學の子」。長い小説ではあるが、文体自体は文章が短く簡潔で読みやすいにも関わらず、結構読むのに苦労した。ハードボイルドのスタイルだが、中身は初老の男のセンチメンタリズムがぎっしりと詰まっている。それに辟易とさせられた。主人公に感情移入できない小説は結構辛い。そういえば、最近自分で書いた小説で評判のよろしくないものは、最初から感情移入できないような人物を主人公としたものだった。

Posted by Sukeza at May 31, 2005 12:02 AM
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