fairy tale

「竹取物語」

戯れにすなり...

「本当は残酷なグリム童話」ってタイトルだったっけ、そんなような本がベストセラーになったが、読んでもいないのにつべこべ云うのも何なのだが、そんな分かりきったことでよく一冊本書けるなあ...なんかタイトルだけで内容を全部言い切っていると思うんだけど。おもしろいの?

誰かのショートショートだと思ったけど、確か昔読んだ昔話のパロディにこんなのがあった。

むかしむかし、おじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きました。おばあさんが川で洗濯をしていると、向こうから大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてくるではありませんか。おばあさんはそれを持ち帰ると、家でおじいさんと二人で桃を包丁で割ってみました。すると、中には真っ二つになった子供が...。

まあ、よくあるアイディアである。で、これの応用編なのだが、もしかしたらこれも誰かが同じようなことを書いてるとは思うが、そんなことを云ったら世の小説の大半やポピュラーミュージックのほとんどは誰かのアイディアと被ってたり焼き直しなわけだから、この際よしとして応用編を書いてみよう。

ある日、おじいさんは近くの竹やぶに竹の子を取りに行きました。すると、一本の竹がなにやら根元近くが光っているではありませんか。おじいさんは持っていた大きなナタでその光っているところをばっさり切ってみました。すると、竹はもう光っていません。どうやらただの竹のようです。はて、と思っておじいさんが足元を見ると、切り倒した竹のそばに赤ん坊の首が転がっていました。おじいさんはしばらく口を開けたままそれを見ていましたが、我に返るとあわてて辺りを見回しました。どうやら誰にも見られなかったようです。おじいさんは「おおブレネリ」を口笛で吹きながら、ちょっと早足で帰りました。

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