friends

「フレンズ」

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ふと考えてみると、近年、友達と会う機会というのがめっきり少なくなっていることに気づいた。というか、ほとんど会っていない。仕事で頻繁に連絡を取っているキーボードのYとはもっぱら電話であるし、ベースのAとは年に一回ぐらいしか連絡を取らないし、毎年年賀状だけはくれていたドラムのAからの年賀状も今年ついに途絶えた。これも先般郊外に引っ越してしまったからか。ま、それもあるかも知れないが、よくよく考えてみると、例のフリー時代、仕事が途絶えてもっぱらパチンコで食うようになったあたりに端を発しているように思える。そのころはそれこそ標高3000メートルの山に匹敵するぐらいのコンプレックスを抱えていたので、意識下に誰とも会いたくないという思いがあり、一種の動的引き篭もりと化していたのだった。

ところで、いったい友達の定義とはなんなのだろう? どこからどこまでが知り合いで、どこからが友人となるのだろう。仮に、ここで定義づけをしてみる。

1)気を使わずにスムーズにコミュニケーションが成立する。
2)基本的に上下関係はなく、イーヴンである。(年齢差があっても)
3)僕を「すけざ」と呼ぶ。
4)例え何年も会っていなくても、インターバルを感じない。すなわち、ノリが変わらない。スタンスが変わらない。
5)僕をいまだにギター弾きだと思っている。
6)いつでもためらわずに連絡が取れる。
ま、こんなとこかな・・・。上記のうち、少なくとも4つを満たしていれば友達だろう。こうしてみると、重要なのはコミュニケーションであり、お互いの意識がイーヴンであるということだ。バランスである。こういう関係には昔の彼女とかも含まれるなあ。中にはインターバルを置くとなかなか連絡を取りにくくなる人間というのもいて、かつて友達であっても関係性が薄れていくこともあるわけだ。要するに人間の関係というのは動的に変化する。当たり前だが。その中でちっとも変わらぬものが友達というわけだ。そう考えると、なんと有難いものか。

written on 22nd, jan, 2004

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