極北

11月22日、木曜日。

明日(つまり今日だが)はとうとう雪の予報。降るのはしょうがないが雪かきはしたくない。

それはともかく、とんでもないものを食べてしまった。ううう、気持ち悪い。

一口食べて、まさかこんなに不味いはずはないとさらに食べたのが致命傷だった。これは父の書棚にあるサルトルの「嘔吐」を読まなければと思った。とにかく中途半端な甘さをつけてあるのが不味さを一層引き立てて、口当たりといい、何から何までこれまで食べた物のうちで間違いなく五本の指に入る不味さだった。一体どうすればあんな味が思いつけるのだろう。好きとか嫌いとかそういう次元の遥か上空を行く、まさに悪夢を見そうな味だった。いまだに信じられない。自分はグルメではないが不味いものだけは分かる。ああ呪詛がいくらあっても足りない。腐ったみかんだってもう少しマシだ。

昨日に引き続き今日も業務で2時間当たらず。っていうか盆釘や正月釘よりも酷い。20年前の等価の店を思い出す。あらゆる客を飛ばすレベルだった。一体どういうつもりなのだろうか。客が一人もいなくなってもいいという覚悟じゃないとあの釘は叩けないと思うのだが……。

まったく今日は散々だ。

あ、忘れてた、白石和文「一億円のさようなら」読了。

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