霹靂

11月10日、土曜日。

今日、母が倒れた。

昼過ぎに特養から電話がかかってきて、母が昼食後に意識を失って冷や汗が凄いというので、救急車を呼んでもいいかということだった。車で特養の母の部屋に行くと、救急隊員たちがストレッチャーに母を乗せるところだった。気のせいか、母の髪が一気に白髪になったように見えた。救急車に乗るころには母の血圧は50台まで下がった。どこの病院に運ぶかということで、心臓血管外科にかかっている県立中央病院に運んでもらうことにした。僕も救急車に同乗するように言われたが、帰りのこともあるので自分の車で病院に向かった。

バイパスを走りながら、ありとあらゆる最悪の想像をした。亡父に母を助けてくれるよう何度もお願いした。病院の救急救命センターに着いたときには母はもう診察室の中だった。待合室で待っていると、付き添ってくれた看護師が出てきた。心電図やCTなどの検査をしているという。しばらく待つ。一体どれぐらい待っただろうか、診察室にようやく呼ばれて入ると、当番医から検査の結果心臓にも脳にも病状はないということだった。感冒症状(つまり風邪)と脱水症状が見られるので、そういうことが複合して起きたのではないかと。血圧は130台に戻ったという。それを聞いてほっとした。母は点滴を受けていた。入院はせずに点滴が終わったら帰っていいということだった。母はちょっと話しかけてみても具合が悪そうだった。むくんでいる足が痛いと言う。点滴に1・2時間かかるというので後はひたすら待った。病院に向かうときに電話をしておいた弟が仙台からやってきた。病院内のスタバがやっているというので、ラテを買ってきて駐車場の車の中で煙草を一服した。戻って10分後ぐらいに母は車椅子に乗って出てきた。すっかり憔悴しているように見える。話しかけても目つきが少し変だ。精神的にも調子が悪くなっているようだった。母を特養の車に乗せると、外はもう日が翳っていた。そして、帰り道にはもう真っ暗になった。

帰宅したときにはすっかり疲れ果てていた。昼食を食べる時間がなかったので、5時半ごろに蕎麦屋に行って早めの夕食を摂った。今日は起きたのが11時過ぎだったのに、肩が尋常じゃなく凝っていることもあって疲労から8時ごろにはもう眠くなった。ところが今日は(というか明日はというか)、深夜0時にACLの決勝2ndレグ、ペルセポリス対鹿島の試合があるのだった。そんなわけで風呂に入って、決勝が始まる前にこの日記を書いている。

それにしてもまったく、今日がこんな日になるとは思わなかった。一夜明けてどんな日になるかなんて、その日になってみないと分からない。それにしても最近、気がつくと看護師の子と一緒に過ごす時間が多い。

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