11月2日、金曜日。

今日もまたなんらかの夢を見て11時10分起床。3時に県立中央病院で母の診察。それまで間が持たなかったので時間潰しに業務少々。3時15分前に病院のロビーに着くと、ちょうど母と看護師が到着。今日はそれからが長かった。診察自体はすぐ呼ばれた。確か3時前だったと思う。ここで心臓血管外科の診察を受けるのは3年振り。前回は女医だったが、今回は30代前半ぐらいに見える若い医師だった。もっとも、医科長とか書いてあったのでもうちょっと年はいっているのかもしれない。左足のむくみが前回よりも酷くなったということで、造影剤を使ったCTを撮ることに。そのためにまず血液検査をやって、それから処置室というところで点滴。これが1時間ちょっと。それから1階に降りてCT検査。CTが終わるとまた2階に行って待つ。もうこのころは他の患者は誰もいなくて、僕らだけだった。しばらく待って診察室に呼ばれる。で、医者の言うことには左足の静脈のルートがダメになっていて代替の血管が何本もできているらしいがそれが静脈の役割をどうも果たしてないようで、それが原因で浮腫んでいるのではないかと。それはともかくとして、こういう症例は経験がないし聞いたこともない、なので分からないという。唖然。医者がどうしたらいいか分からないと言うのだ。で、この病院では分かる人間がいないので、山形済生病院の方が静脈に関しては詳しいはずだからそこで診てもらうのがいいという。これまた唖然。地元の病院でお手上げなのでこの県立中央病院にやってきたのに、そこでもまたお手上げで次に行けという。それではまるでたらい回しではないかと僕が言うと、そういうことじゃないと医者はムキになる。どうしますかと言うのだが、最初から選択肢は一つしかないのでどうしますも何もない。そこを指摘しても埒が明かない。とにかく紹介状を書くので待ってくれという。

二階の受付前のロビーで待っていると、外はもうすっかり日が落ちて、さらに病院内も照明が半分以上落とされて暗くなった。僕らの他にはスーツを着てノートPCをいじっているどうも医療会社のサラリーマンっぽいおっさんが一人いるだけ。看護師とこれではまったく埒が明かないという話をする。済生病院に行ってそこからまた紹介という具合になって、結局ブラジルに治せる医者がいるとかになったらブラジルに行くのか、などと。そもそも今日の話では現状のままで治療をしないでいるとどうなるのかという話すらない。延々と待って、一体これでは何しに来たのか分からないなと思っていると、受付の奥から例の医者が顔を出して、また診察室に来てくれという。時間はもう6時近かった。診察室に入ると、もう一度CTの写真を見直して、3年前のCTとも比べてみたところ、どうも左足の動脈と静脈が繋がってしまっている可能性がある、という奇想天外なことを言い始めた。つまり、動脈と静脈が合体してしまったというのである。論文を調べても症例が出て来なかったという。医者は動脈のCT撮影もしたいので、もう一度造影剤を使ってCTを撮りたいが、腎臓の状態がよくないので今晩入院して点滴をして云々……と言うので、僕がちょっと待ってくれ、そこまで無理して急いでCTを撮る必要はないのではないか、二日三日遅れたからどうというわけでもないだろう、それなら無理せず日にちを置いて撮った方がいいのではと言うと、じゃあそうしましょうということになった。そんなわけでいつの間にか招待状は書かないことに。週明けに連絡をもらうことにしてようやくお開きになった。帰り際看護師と話をしたのだが、たぶん医者も分かりませんじゃ格好がつかないと思ったのだろうと。

そんなわけですっかり夜の帳が降りたころに僕らは病院を後にした。結局、対処どころか診断すらまだ下せていないということになるが、僕が一番恐れていたのはもう足を切るしかないと言われることで、ひとまず最悪は免れたことになる。帰り道、あまりにも疲労困憊して腹も減らなかったが、一番疲れたのは点滴や検査を受けた母だろう。今日の医師の話を聞いている限り、まるで母の病状は物凄い難病の物凄いレアケースみたいな話になってる。まるで光明は見えず、ただ泥沼に入ってしまったようで。

すっかり疲れ果て、明日仙台に泊まる準備もろくすっぽ出来ていない。明日できることは明日やる。今日は今日できることをやっただけ。

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