10月31日、水曜日。

長い夢を見て目が覚めるともう11時10分だった。今日は2時に母が町内の総合病院で診察を受ける日。外は強風に雨でまるでちょっとした台風みたいだったが、そのうち日が差してきて天気雨になり、変な天気だった。

2時ちょっと前に病院に行くとまだ母は着いていなかった。そんなこともあり今日は診察まで大分待つことになった。その間付き添いの看護師と話をしたのだが、母の左足は以前からあるかさぶたのところだけではなくて、もう一ヵ所、つまり二ヵ所から浸潤液が出ているということだった。それにむくみも酷くなっているという。ようやく診察の順番が回ってきて、看護師が足の傷にどういう対処をするか訊ねても独り言をぶつぶつ言いながら一本指でパソコンを叩くだけの医者はうちで点滴してもいいけどとりあえず県立中央病院に紹介状書くから診てもらって、と。要するにたらい回し。結局県立中央病院の心臓血管外科を予約(明後日)。前回心臓血管外科で診てもらったときの、左足を怪我すると治らないので足を切るしかなくなると言われたことがなんだかじわじわと現実味を帯びてくる。僕はそれが恐ろしくてたまらない。もしそうなったらと、母が不憫でならない。3時半ごろに病院を後にするころは、雨はまだ降っていたが北の空に虹が出ていた。虹を見るのは何年ぶりだろうか。母が意識をなくしたときだから5年振りぐらいか。果たしてこの先、虹のような希望はあるのだろうか。僕はすっかり憂鬱な気分になって帰宅した。

今日は19時キックオフの鹿島対セレッソ大阪の試合がある。それまでに気分を取り直すのが大変だった。しかし否が応でも気分を切り替えないと、もし母が足を切ることにでもなったら半永久的に憂鬱になってしまう……。

鹿島はGKのスンテと昌子以外の9人の先発を変えて、今週末に控えるACL決勝を見据えてのターンオーバー。リーグ戦初出場の久保田和音とか、若手が半分。しかし要所は昌子、犬飼、小笠原、永木と特に中央を締めている。とにかく山口一真、久保田和音、田中稔也、町田、小田逸稀という若手が勢ぞろいするのを見るのは初めて。対するセレッソは負傷の清武を除くほぼベストメンバー。一体どうなることかと思ったが、ゴールポストにも助けられてなんとか前半を0-0で折り返す。ときどきある決定機を若い前線はなかなか決められない。すると後半、コーナーキックから小田逸稀のゴールで鹿島が先制。小田はプロ初ゴール。この虎の子の1点をなんとか守り切って1-0の勝利。これはデカい。このメンバーで勝てたというのは非常に大きい。これで暫定3位浮上。この試合でようやく沈み込んでいた気分が高揚する。というか、こういうことでもないと今の気分はどうにも持ち上がりようがない。

今日はもろもろの合間を縫って相場はちょっとだけプラス。前述の試合観戦中に昨日アマゾンに注文したリュックサックがもう届く。リュックを自分で買うのは恐らく初めて。こんなもんなの?感はあるが……要するにノートPCとタブレットの両方を持ち運べればそれでいい。

いずれにせよ、ちょっと油断すると母の足のことを考えて気分が塞ぐ。これはもうどうしようもない。なんとかして治らないものか。

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