Three

9月12日、水曜日。

8時50分ぐらいに目が覚めて今日こそは起きようと思ったのだ。思ったのだけれど、何がどうしたのかいつの間にか夢に落ちて、気がつくと11時44分になっていた。つまり、時間というものは巻き戻すことができない。もちろん人生も。こうして何かに流されるように毎日11時過ぎに起きて、ぼんやり朝食を摂っていると昼を過ぎて。誕生日が来るとひとつ歳を取って。こういうことは誰にも文句は言えない。言うなら自分にだけれど、ここまで毎日11時過ぎに起きるということはそれなりになんらかの理由や因果関係というものがあるのではないか。たとえば9時前に起きると一日が台無しになるとかそんな風に。二回見たはずの夢は跡形もなく消えてしまう。僕の脳にとって夢のプライオリティはとても低いらしい。それどころか最近は人の顔を覚えられない。先日会った甥っ子の嫁さんの顔はとうに忘れてしまったし、それどころか毎日母の手を引いて一緒に歩くたびに、この歩いている母の顔を忘れないでおこうと思っているのにどうしても覚えていられない。母の顔を思い出そうとすると何故か亡くなった祖母の顔が浮かんでしまう。かと思うと、さして重要ではない人の顔を鮮明に覚えていたりする。例えばもう20年近く前に仕事でロンドンに行ったときのテレ朝の撮影クルーのスタッフの顔とか。高校時代の同級生とかになると、思い出せるのは数えるほどしかいない。つまるところ、同じくらいの割合で僕自身も忘れ去られているのだ。誰かが覚えている30年前の僕は今の僕ではないように。それとも30年前の僕と今の僕は同じ僕なのだろうか? そこにあるのはただのタイムラグであって、意識自体は変わらないのだろうか。すべてはいつか夢のように、忘れ去られていくのだろうか。

というような歌詞を書こうとしている。

それはともかくとして、SoundCloudに「誕生日に思い出すこと」と「Main Street」(ドラムを少し直したバージョン)の2曲をアップしておいた。

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