失意

3月10日、土曜日。

鹿島 0-1 広島。

三竿健斗のミスから広島に先制され、後半投入された鈴木優磨がPKを獲得して追いつくチャンスはあったものの、金崎のPKを止められてしまった。そのまま試合は終了。敗戦よりも痛いのが安西と三竿の怪我だが、何にせよ鹿島が負けたということ、それは長いリーグ戦の一試合に過ぎないのだが、まったくもって気落ちして落胆してしまった。たかが一試合負けたくらいでこれほど落ち込んでいてはと思うものの、今の僕にはそれほど鹿島の試合というのは大きな意味を持ってしまっているのだった。実のところ、PKを金崎がこれから蹴ろうとしたところで嫌な予感はしたのだが。というのは、金崎が得点した試合はいまだにひとつも負けていないのである。つまり、金崎がPKを決めれば絶対に負けないということになる。ということは……と思ったところでPKを止められてしまった。なんだか神様に見透かされてしまったような、そんな気がした。そんなに都合のいい未来はないのだと。

あまりにも落胆してどうにもならず、しばらく間を置こうと思っていた「JIN -仁ー」の完結編を見ることぐらいしか思いつかなかった。夕食後、7時キックオフの札幌対清水の試合を台所で見ていたのだが、暴力的なまでの尋常じゃない眠気に襲われ、台所のテーブルに突っ伏しているうちにどうやら少しはうとうとしたようで、気がつくと前半が終わっていた。とにかく8時までは無茶苦茶に眠かった。その後始まった後半も心ここにあらずという感じでどうにも見る気が失せてしまった。こういうときの心を繋ぎ止めるものは、もはや「JIN -仁ー」ぐらいしかなかった。

Jリーグの試合を見るぐらいしか予定のない土曜日、7時50分に目が覚めたものの意図的に三度寝して10時55分起床。まあそんな風に午前中をスキップすることにどれほどの意味があるのか分からないけれども。ただ単に人生を無駄にしているだけかもしれない。朝食後の珈琲を飲んでいたら、世界で一番うるさいうちの冷蔵庫が突然ぴたりと静かになった。最近は一瞬たりとも休むことなくうるさかったので驚いた。冷蔵庫が静かになると、台所は暖房の音だけが聞こえる不思議な空間になった。しかしそれも束の間、冷蔵庫はまた蝉のように鳴き始める。

夜、コンビニに煙草を買いに出た。ふと見上げると、満天の星があった。この町の夜空にこんなにたくさんの星があることを忘れていた。そういえばいつだったか、かつて夜に田んぼのあぜ道を散歩したことがあった。空には恐ろしいほどの数の星があった。そんなことすらいつの間にか忘れてしまうのだ。

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