脱力

2月8日、木曜日。

世の中にはなんでもかんでも「ああ最悪」と口にする人と、滅多なことでは口にせず本当に最悪なときだけ最悪と言う人の2種類しかいないとすると、僕はどっちかというと前者にあたる。というかたぶん、「ああ最悪」と思ってしまう回数が単純に多過ぎるのだと思う。しかし気分的には本当に最悪なのである。つまりこれは気分がポジティブよりもネガティブに振れやすいということかもしれず、だからこそうつ病だったりするのだろう。要するに大概の物事は捉え方の問題、気分の問題だったりする。

というわけで最悪だった。(以下、次の段落は長いので飛ばしていただいて結構)

何が最悪かというと、ひとまず本日の前半は端折って、昼寝後の午後から相場のトレードを開始したのだけれど、結局のところそれが「気分的に」最悪の結果だったのである。まず第一に、本日のユーロドルを戻り売り→押し目買いと想定したのだが、それは結果的にものの見事に的中していた。にもかかわらず負けた。レンジの想定が15ピップスほど間違っていた。大した間違いではない。それよりなにより、そもそも戻り売りから押し目買いと想定しているにもかかわらず、押し目買いから入ってしまった。百歩譲ってそれはいいとしても、絶好の利食いの場面で利食い出来ず見逃してしまった。理由はいくつかあるがひとつにはポジション量が少なかった。で、目の前でああここが天井だったかなと思ってそこから上がり切れずずるずると下がってくるのを見ておきながら何もせず、煙草が切れそうだったので買い物に行ってしまった。で、買い物から戻ってくるとちょうどポジションがプラスからマイナスに転じるところだった。しかしながら押し目買いから入ってしまったせいでどうしてもその目線から脱しきれず、指値も成立して買い下がる形に。それで夕方ポジションが膨らんだところでずるっと下がってストップ(ロスカット。損切り)がついてしまった。本来のルールであればこれで今日の取引は終了。なのだが、わかっちゃいるけどやめられず追加の押し目買いのポジションを取る。で、結果的には9時の経済指標で戻ったところで利食い、半分ぐらいを取り戻した。この利食いのタイミングは正解だった。その後から再びユーロドルはずるずると下落、ここを割ったら切ると思っていた安値も割り込んで下がり、これで腰を折られたというか、やはり戻り売りだったのかという思いと、今度はどこから押し目買いしたものか分からなくなってしまった。そこまでの二度のトレードでかなり消耗していたので、気分的にちょっと息切れして買い直す根性がなかった。安値を割り込んだところで何をしていたかというと、溜まっていた未読メールを読んでいた。しかし未読のメールといっても相場のメルマガで、もう日にちも過ぎているしほぼどうでもいいもの。それからTVerの見逃し配信でドラマ「anone」を見始めてしまった。途中10時半の指標が気になってドラマを一時停止してチャートを見て唖然、ユーロドルは9時40分ごろに底をつけてそこからなんと60ピップス以上上がっていた。……。もうこれが本当に最悪。よりによって自分がポジションを持っていないときに限ってなんでこうなるのか。それもそれまで散々必死こいて押し目買いしていたにもかかわらず。結局、自分が買いのポジションを全力で持っているときはダマシで下がり、自分がポジションを持っていないときに上がって高値をつける。もう気分的にこれ以上最悪なものはない。簡単にいうと自分の場合はエントリーよりもむしろエグジット、つまり決済のタイミングに問題があると自覚しているのだが、今日のストップをつけた最初のトレードはまさにそれ(利食いしそこなった)で、二度目の利食いは逆に自分的には最上級のタイミングだった。なので結果的には一日二日で取り戻せる程度の負けで済んだということも言えるのだけれど、それよりも何よりも逃した魚はあまりにも大きくて隣の芝生はあまりにも青いのだった。

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とまあ、思い出して書いているだけでも噴飯ものの一日ではあったが、そもそも一日の始まりはどうだったかというとこんな感じである。

なんだろうね、これは。起きたと思ったのに起きていないというのは。こうなるともはや、「起きるとは何か」みたいな根源的な疑問が湧いてくる。で、案の定眠かった。朝食を摂りながら、もう何もかも投げ捨てて寝てしまいたいと思うくらいに眠かった。ところがこういうときに限って雪が本降りになってきて、雪かきをせざるを得ない。というわけで着替えて雪かきも大したことはなく6分で終了も疲労困憊。というか、道路の雪がもうがちがちに凍っていてどうにもならず。こうなる前に除雪車を入れてくれないと。

で、薄々そうなるんじゃないかなーと思っていたが案の定、昨日の日記で得た教訓は正しく、雪かきをしたら眠気がなんとかなってしまった。真面目な話、眠いときは雪かきをするに限る、ということになる。しかしながらここは、ついさっきまでの暴力的な眠気こそないものの、昼寝しておくべきだという結論に達し、ベッドに潜り込んで昼寝。するとなんということか、2時間も寝てしまい目が覚めると1時を過ぎていた。なんだろうなー、最近は夢をろくに見なくなってきてる。ただ寝てる。これは人生的に損をしている気がする。寝ている間に夢を見ずしていつ夢を見るのか。

などと、結局アラームをかけようが何しようが気がつくと午後になっているというこの今の自分の自堕落さには、呆れ果てるというよりももはやこうなるとある種感心すらしてしまう。要するに、どんだけ寝ればいいのか。

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