便座

10月7日、土曜日。

昨日の日記にも書いたように、今日から始まる3連休は何の予定もなくて途方に暮れていたのだが、どういうわけか今日は想定外にいろんな出来事が。

という具合に頭痛で始まった。朝食後、仙台の弟から携帯に電話があって急遽今から来るということ。なので出かけるわけにもいかず、昨日断念した温水洗浄便座の取り付けに再び挑戦しようかなと。それにはまず古い配管を外さなければならない。説明書を読んで、どうやらスパナがあれば外せるということなので工具箱を見るとスパナがあった。で、やってみるとようやっと配管を外すことが出来た。古い方の固定プレートを外して、後は取り付けるだけ。まずは新しい固定プレートを取り付ける。位置が分からないので適当。で、試しに便座を取り付けてみると、位置的にもう少し奥の方がよさそうだ。なんてことをやっていると弟が到着。別に手伝ってもらうわけではないが、こういうときは一人じゃない方が精神的に心強い。一応位置を修正して決めたところで一旦休憩して昼食。弟と珈琲を飲みながら、最近隣町の叔母(母の妹)のところに行ってないのが気になるので、後で一緒に顔を出しに行こうと相談。弟は母のところに面会に行く。その間に新しい方の配管を繋ぎ、一応これで取り付けは完了したはず。電源を繋ぎ、説明書を読んでボタンを押して温水になるまで5分間待ってから動作確認。

という具合に達成感に浸っていると弟が戻ってくる。2台の車で隣町の叔母のところへ。着いてみると、ちょうど叔父といとこが玄関先から出てきたところだった。

叔母は春先に一ヵ月ばかり入院して、その後退院してから電話で話したときには歩くのが思うようにいかないと言っていたものの元気そうだったのでショック。携帯の履歴を見ると叔母と話したのは6月だから、7月から急に具合が悪くなって再度入院したということだ。話を聞くとどうやらパーキンソン病でもあるらしいのだが、病名を訊ねても叔父はよく分からないと言葉を濁す。それに入院しているのが精神科(僕が通院しているところ)というのも気になる。これだけ訊いてもはっきりした病名を教えないというのは、何か余程の事情でもあるのだろうか。しかしながら要介護5というのは只事ではない。寝た切りということだから。実際、一時は飲み食いも出来ず点滴だったらしいが、最近は食べることが出来て少し話も出来るようになったということだった。叔父の話では誰にも会いたくないと叔母が言っているということなので、面会にも行けそうにない。

弟は叔母の家から直接仙台に帰った。帰宅するともう夕方近く、なんだか想定外に慌ただしかった。夕飯を済ませてから母のところに面会に行き、叔母のことも話す。

相変わらず朝は寒いのだけれど、今日は何故か夜になってから寒さが和らいだ。母のところで見た天気予報によると明日は全国的に暑くなるというのだが、この辺が暑くなるとはとても思えない。

ところで、小野一光「新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相」読了。正直期待外れもいいところだった。

「迫真に迫る」ってのはちょっと日本語としておかしいな。ともあれ、「消された一家」と比べると事件ノンフィクションとして「家族喰い」は雲泥の差があった。前者の方が圧倒的な迫力があるし、何よりも「痛み」がある。それに比べると「家族喰い」は事件を再現することすら出来ておらず、誰それは実はこうだったみたいな噂話、ゴシップを並べて事件の表面をなぞっただけ。角田美代子のグループが実はパチンコの開店プロもやっていた、なんて情報は事件とはなんら関係ないしどうでもいい。僕らが知りたいのは、一体どういう事件だったのかということなのだが、そこがまったく書き切れていない。よって、全然面白くないし「痛み」もない。

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