BUTTER

8月22日、火曜日。

柚木麻子「BUTTER」読了。というのも、残り50ページほどなのだが寝床でしか読まないので図書館に行って例によって予約がなければ延長したいんですけど、と申し込んだら、初めて「予約が一人います」と言われて、返却日が明日なのでどうしても今日中に読まなければならなくなったからである。

まあ要するにえぐみがどうのとか、バターの塩気がどうのとか、俺はそんなことはどうでもいいんだ!と力説してしまいたくなる。いかにその料理が美味いのか、どのように美味いのか、微に入り細に入り練りに練られた表現で書かれても、読者である自分がグルメじゃなければそれは単なる「くどさ」にしかならないし延々と回り道をしているようなもどかしさがある。これは褒めているのだよ。それだけ柚木は書く力量があるということであるので。

それはともかく、問題はこれから吸おうとしている煙草が28本目であることだ。……

というわけで吸い終わりました。ということはつまり、これからあと1本でも吸おうものなら田舎の実家に帰って禁煙して以来の一日辺りの最高本数の記録を更新するということになる。なんでこんな本数になっちまったのかなあ。思えば昨夜、30分にも満たない草取りで疲れ切っていつもより少しばかり早く寝たせいなのか、特に予定もない日なのに7時52分という人並みの時間に起きてしまったのだった。で、朝食後から相場のトレードを始めて気がつくとまだ10時台なのに5本目を吸っていた。こういうときの習いでツイッターにいつものように「本日のルール。煙草は何本吸ってもオーケー。」と呟いて宣言したものの、このペースでは30本行ってしまうという危機感を覚えた。なので、相場のポジションを持ったままでベッドに入って午前中1時間半ばかり昼寝をして調節したつもりだった。だったのになあ。結果的に、朝食後に置いた指値が東京市場の寄り付きと同時にあっという間に2つ成立してしまい、それを夕方まで引っ張ってしまったことが煙草の本数が増えた要因じゃないかと。それだけ相場のチャートを固唾を飲んで眺めている時間が長かったと。結局母のところに行く前になんとか微益になったところで決済は出来たのだけれど。

ベースのヨウタロウの中学の同級生である清水信之がメンバーだった紀の国屋バンドのデビューアルバム(で最後のアルバム)の中の曲の歌詞に、

……
25本目のハイライト
(中略)
いつか必ずこんな暮らしを
つかまえてやる きっときっと

っていうのがあるように、今から30年以上前、昭和の時代にはそういう価値観があったんだけどなあ……。実際田舎の実家に帰る前の僕は一日に40~50本吸っていた。それがどうして29本以上吸ってはダメな空気になってしまったのか。WHOが悪い。ということにしておこう。

たぶんもう1本吸うよ。きっときっと。

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