眠気とは何か

7月27日、木曜日。

真面目な話、睡眠時間7時間でも眠くなって昼寝してしまう人間が、どうして2時間ちょっとで目が覚めてしまうのか。今日の場合で言えば、最初に目が覚めた5時台にそのまま起きて朝食を摂ったならば一体どうなっていたのだろう? 弟は去年だか一昨年だかに転勤になる前は毎日5時起きだったし、近所の同級生のニシダは冬は雪かきのために4時起きだという。一体全体、4時だの5時だのに起きる人は何時に寝ているのか。単純計算して、僕のようにトースト1枚の朝食の人間は5時起きではとても昼までもたないだろうと思える。たぶん10時ぐらいに空腹で息絶える。

しかしふと昔を思い出すと、レコード会社時代にプロモーションビデオの撮影で北千住の河原に朝6時集合、なんてことがあったわけで、その日だけ特別トースト以外のものを食べたという記憶もないし昼前に空腹で倒れたという記憶もない。映像のディレクターという人種は人一倍遅くまで仕事をしているのに人一倍朝早くから仕事もするので、一体全体いつ寝ているのだろうと当時不思議に思ったものだ。

閑話休題。

ひとまず朝食を食べながらツイッターのタイムラインをさかのぼって今朝方何があったのか確認し(神戸がなんと金崎夢生の獲得を目指すという不届きなニュースがあった)、相場のチャートを確認して昨夜のFOMCの結果ドル売りに動いたことを確認する。とはいうものの、こういうときは毎回、次の日もドル売りだろうと思っていると調整の買いにやられるということを繰り返してきたのですっかり疑心暗鬼になっている。そんなわけだから売るにしても戻りを待つしかないということで、今日も指値だけ置いて業務へ。しかしなんで俺は毎日業務に行ってるんだ? 今日は特に暑いというわけでもなかったし……。自分でもすっかり訳が分からなくなっているが、ここ2週間ばかり同じ行動パターンになっている。で、笑っちゃうのはこの2週間あまりほぼ毎日同じ台を打っているということだ。これは昔のプロ時代からそうだったけれど、毎日行っていると妙に自分を意識しているな、と露骨に分かる客が一人ぐらい出てくる。赤坂の店に通っていたころはある日突然見知らぬ若い男に肩を叩かれて「さすが!」とか言われたことがある。そんなわけで一人、やたらと僕の方をちらちらと見る奴がいて、嫌な感じだなあと常々思っているのだが(そういえば彼は最近髪が薄くなりかけている。関係ないが)、どういうわけか僕が昼頃に顔を出してこう毎日毎日同じ台を打っているにもかかわらず、何故か彼はその台に座らない。っつーことは、ある種のリスペクトのようなものがあいつにもあるのだろうかなどと。

それはともかく、打ち始めてからふとハンドルの下を見ると、なんと分厚い財布がある。財布……気づかなかった。なんだこれ。一体どうすればいいんだ?店の奴に届けるしかないか、めんどくさいなあと思っているとどこかからおっさんが現れ、低頭しながら財布を持って行ったので、何故か僕も低頭したのだが、一体何をお互いに頭を下げ合っているのかと。しかしよりによって財布置き忘れたりするかなあ。

またもや閑話休題。

結局業務は2時間ばかりで法外な時給を得たのでとっとと帰る。しかしなんで1パチなんかで時給5000円とかになるんだ?

業務から帰宅後、少々遅い昼食のパンを食べて珈琲を飲み始めたらやおら眠気が。食べると眠くなる。もはや幼児と一緒である。帰宅してみたら指値がひとつ成立していたのでポジションを持っている状態だがとにかく眠くてしょうがないので上下にアラートを置いてベッドに潜り込んでうとうとする。で、アラートで目が覚めたものの、あまりにも眠くてもうどうでもいいや的になりまた寝る。次に目が覚めたのは指値が成立する音だった。さすがにこれ以上寝て放置するわけにもいかず、顔を洗ってチャートに向かい追加のポジションを持ったりするものの結局微益が出たところで決済。

とまあそんな具合だったし夜も様子見になってしまったので今日もまた、不思議なことに相場よりも業務の収支の方が上だった。もうホントに訳分からん。

それにしてもどうしてこう毎日毎日日中眠くなるのか。何故腹が朽ちると眠くなるのか。さすがにナルコレプシーとまではいかないまでも、いくらなんでもいっぱしの大人とは思えない。その、眠くなる理由が分からない。人間は何故眠くなるのか。仮に僕の職業が電車とかトラックとかタクシーの運転手であった場合、これは致命傷になりかねない。柳町光男監督の「さらば愛しき大地」の根津甚八みたいに、これではシャブに走ってもおかしくない。かといって、さすがにナルコレプシーなんでリタリン処方してくださいとかかりつけの精神科に申し出る気もない。ちなみにリタリンというのは以前はうつ病にも処方されていたが成分的には立派な覚醒剤。現在ではナルコレプシー以外への処方は禁止されている。

さらに閑話休題。というか、なんでこう話が変な方にそれるのか。これは日記ではないのか。

相場が一息ついた夕方の5時から、ずうっと懸念材料だったジャングル化した庭の草取り。ところがものの20分弱ですっかりへばる。足ががくがくするし汗だくになる。真面目な話、下手な後期高齢者よりも体力がない。

いかん、気がつくと与太話でやたらと長文になってる。いい加減にしておこう。少なくとも、これは日記であるのだから。

夜は母のところから帰宅後、夕食。相場の様子見。諦めてドラマ「セシルのもくろみ」。その後ギター少々。

そういえば久しぶりにコメントをいただいた。読んでいる人いるんだなあと妙に感心する。それはそうと、図書館から借りている角田光代「笹の舟で海をわたる」、明日が返却日なのだが残り30ページちょっと。果たして読み切れるだろうか。というか、睡眠薬飲んで安定剤齧りながら読むんじゃなければ普通に読み切れるはずだが……。

カテゴリー: 未分類 パーマリンク