誤差

12月2日、金曜日。

人は何故夢を見るのか。ということはともかく、

というような夢を見て起きると、9時43分だった。えっと思う。昨日の朝起きたのは9時44分だからだ。ほとんど同じ時間に起きたというよりも僕が気になったのは、1分という誤差である。これは一体何なのかと。つまり、どうせだったらまったく同じ時間に起きてもいいんじゃないかと。いずれにしても僕は9時43分とか44分とかに起きたいわけじゃない。その1時間前ぐらいに本当は起きたいのだ。

なんでこんなに毎朝起きた時間を克明に覚えているかというと、朝起きて時間を確認し、忘れないうちに台所で手帳に時刻を書き込むからだ。そんなことをして一体何になるのか、自分でもさっぱり分からず、ただ単に習慣になっている。レコーディングダイエットみたいに書き留めておくとだんだん早起きになるとかそういう効果はまったくない。

今日は夜に雇用統計があるし週末だし日曜にイタリアの国民投票というとんでもないイベントを控えているしで、基本的に相場は様子見姿勢だけれど、一応少なめのロットで指値だけは置いておいた。そんなわけだからチャートに貼りついてポジションを取ろうという気はないので、昼頃から業務に行った。結局これはネタ的に期待出玉が少な過ぎるということが分かっただけの無駄足になるのだが、先日来この店では無料WiFiが繋がるということを発見したので、ちょっと休憩で煙草を一服しているときに相場のレートを確認できる。要するに僕のiPhone(なんど4Sだ)はとっくの昔に契約をやめており、デジカメとWiFi端末としてしか機能していないのだが、それでも役に立つというのはありがたい。それでああひとつ指値が成立したんだなとかいうことが分かる。

で、無駄足に終わった業務を切り上げて帰宅してみると、確かに小さいポジションの方の指値はついていたのだが、その上に置いた指値が0.1ピップス(本当の最小単位)の差でついていなかった。で、驚いたことにこれが本日のユーロドルの日通し高値だったのである。さらにたまげたことに、夕方のドル円の買い指値も0.1ピップスの差で成立しなかった。指値がつかなかったということはその後反発したということだから、いかに今日の指値の置き方がある意味神がかり的に絶妙だったかということである。いつもならこれで呆気に取られて地団太を踏んで悔しがるところだが、今日のところは基本様子見で超消極的姿勢だったから、あっそう、という感じであまり悔しくなかった。その後さらに驚くべきことに、雇用統計後のドル円の日通し安値が日中置いておいた指値と2ピップスしか違わず、指値自体は雇用統計前に外してしまったのだがそのまま置いておけばこれは成立していて50ピップス取れた勘定になる。ここまで来るとさすがに悔しい。もっと悔しいのは、雇用統計後に魔が差してちょこっとユーロの売りポジションを立てたらそこが底値で損切りして、今日の収支がマイナス1000円になったこと。なんか物凄く気分が悪かった。昨日の習いでいうと本日の勇気の値段は1000円ということになるのかな。ちと違うような気もするが。

という具合に結果的には今日置いた指値はことごとくどれもほぼ完璧であり、0.1ピップスの誤差でつかないなんていうのはほとんど天才的ですらある。毎日これぐらいの精度で指値を置けるのであればどれだけ楽だろうか。もちろん、きちんと成立すればの話だが。

朝の1分とその後の0.1ピップスと2ピップス。今日のこの誤差は一体何を意味しているのか。ここまで書くとまるでネタのようだが、不思議な日もあるものである。事実は小説よりも奇なり。

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