破門

6月23日、火曜日。

黒川博行「破門」読了。相変わらずこの疫病神シリーズは安定して面白い。この作品で黒川は直木賞を受賞したわけだけれども、個人的にはシリーズ第一作の「疫病神」が一番面白かった。今のところ。このシリーズの魅力は二宮と桑原という二人の組み合わせ、大阪弁の会話ということに尽きる感じはするが、シリーズ3作読んでここまででただの一人も死んでいないということには驚かざるを得ない。裏社会を舞台にしているにも関わらず。それでいてスリルもサスペンスもあるというのは。

そんなわけで昨夜は一気に最後まで読んでしまったので寝たのは3時ごろ、朝9時半過ぎに電話が鳴って起こされる。出てみると健康食品の営業だった。もちろん即座に切る。そのまま起きて階下に降りたけれども、今朝は頭痛がしなくてほっとする。何しろ昨日は一日体調が悪かったので。こうしてみると、やはり風邪ではなかったようだ。

自分でも自覚しているが、このところの日記がおざなりになってきているのは、とにかく体調が悪過ぎてそれに連動するように精神的にも参っているためで、とにかくいろんな意味でへばり過ぎなのだった。

朝食後、次に読む本を仕入れるために書店へと向かう。ついでにゴミ処理場に寄ってゴミを出す。普通に朝早く起きてゴミの日に出せばタダなのだが、このところのリズムではとても起きられる自信がないし気がつくとゴミ袋が溜まってしまったので。

この界隈で一番大きな書店はドトールに隣接している。というか、ドトールが書店の建物にあるといった方が正しい。ついたのはちょうど昼頃で、まずドトールに入りホットドッグの昼食を済ませ、それから本を見て回る。当初はこの際だからいろいろと買い込んでしまおうと思っていたのだが、どうもばかばかと買い込む勇気もなく、というのも切りがないしその時点で興味のある作家というのも限られるせいだが、まあ簡単にいえば本などというもの、読んでみないと面白いかどうか分からない。迷った挙句、中村文則「銃」と筒井康隆「旅のラゴス」という薄手の文庫本2冊という無難なところを選んだ。以前この日記にも書いたように中村文則は「掏摸(スリ)」が後味が悪かったのだがなんとなくもう少し読んでみたかった。筒井康隆の本はアマゾンで評判になっていたからだが、筒井を読むのは物凄い久しぶり。中高生のときはよく読んでいたのだが。

中村文則「銃」の方から読み始める。ドトールは冷房が効いていてそれなりに居心地がよかったが、長くいると煙草ばかり吸ってしまいそうで帰宅の途に就く。道路脇の温度表示は26度から27度といったところ。今日はTシャツ1枚でちょうどいいぐらいの気温だった。

出かける前に取った相場のポジションは帰宅してみると裏目っていた。どうやら読みが逆だったようだ。ナンピンして損切り。というようなことをしていると猛烈に眠くなってきた。朝方電話で起こされて少々睡眠が足りなかったのと、外出した疲れと両方が出たのだろうか。とにかく眠くて仕方ないので書斎のソファで横になる。どうやら今日も上手く眠れそうになかった。最近昼寝が下手になった。昼寝の仕方を忘れてしまったようである。それでも気がつくと1時間半ぐらい経過していたので、少しは途切れ途切れにうとうとしたようではある。

空腹を覚えて早めに夕飯にする。そういえば今朝の朝食は久しぶりにシリアルにしてみたのだった。というのも、18歳のころからずっと朝はトースト1枚の朝食だったのだけれど、このところなんだかそれに飽きてきてしまったというか、トーストというものを食べたいと思わなくなってきたからだ。かといって朝からご飯というのも面倒だし何より朝は珈琲が飲みたい。そんなわけでシリアルの朝食にしたのだが、食べ終わってすぐに空腹を覚えてしまう。物凄く物足りないし腹持ちも悪い。まあそれでも多少なりとも牛乳を飲むのはいいことだとは思うが。

夕食後母のところに。僕が顔を出すと母は笑顔を見せたのでちょっとほっとする。相変わらず母の口数は極端に少ない。

帰宅後の夜は相場のチャートを見ていたのだが、今夜は結局入り損ねてしまった。結果的には日中の損切りだけで終わり、夜はエントリーしないで見ていただけなのだが、なんとなく失敗したという感覚が抜けないのは何故だろうか。

夜になってまたちょっとへばってくる。へばってくると何もする気が起こらなくなるのだが、このままでは体力が落ちる一方と思い、一念発起して階段の昇降をしてみるが7往復でへばる。情けない。身体的な体力がないと精神的な体力もなくなる。かといって昨日今日体力が落ちたわけではないので、ちょっとやそっとでは戻らない。この辺を考えると気が遠くなる。どっちにしても体力の回復待ちという感じは抜けない。

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