二日酔い

2月27日、金曜日。

昨夜飲んだビール(のようなもの)のせいで二日酔いで酷い目に遭った。というか、驚くべきことに丸一日が経とうとしている今現在、まだ気分の悪さが抜けていない。

昨夜あれからすっかり酔っ払ったので睡眠薬を飲まずに寝ようとするとなかなか寝付けなかった。ようやく寝たと思ったら(たぶん)すぐに猛烈な頭痛と吐き気で目が覚め、そのまま朝まで感覚的にはほとんど眠れずに悶絶した。しかしながら、合間合間に夢を見たので、寝ては覚めを繰り返していたのだと思う。途中明け方近くなってこの吐き気はなんか覚えがあると思い、3年前の抗がん剤の副作用を思い出して枕元に吐き気止めの錠剤があったので一錠飲むと、若干楽になったような気がしたがそれも束の間、そのうち外は明るくなり頭の中は悲惨なことしか浮かばない。

10時ごろになって諦めて起き出し、トースト1枚の朝食を食べ、頭痛薬を飲む。まだ頭ががんがんに痛かった。また吐き気止めを飲む。ろくに寝ていないように思えるのだが不思議なことに眠気はそれほどでもなく、それよりも頭痛と吐き気、胃のむかつきで気分が悪くてどうしようもない。そのうち頭痛薬が効いてきて頭痛はようやく少しマシになり、ネットで二日酔いを検索して即効性があるというドリンク剤を調べて車でドラッグストアに買いに行った。今日は雪が降ったり止んだりでちょうどこのときは外に出たら吹雪いていた。ドラッグストアで二日酔いの薬の場所を教えてもらったが目当てのドリンク剤はなく、しょうがないので二日酔い用の胃腸内服液という奴を買ってきて帰宅して飲む。これが漢方なのでネットで調べたものみたいにアセトアルデヒドに作用するようなものではないのであまり効かない。水分を摂るといいと書いてあったので、冷蔵庫にあったOS-1(点滴と同じ成分)を飲む。これは母が父のために買った奴なので賞味期限はとっくに過ぎていると思うがしょうがない。

その後も薬を飲み続け、一日グロッキー状態。ときどきソファで毛布を被って寝ようと試みるが上手く眠れない。気分が悪いし思考回路が物凄くネガティブになっていて寝付けない。食欲もゼロ。頭もまったく回らない。そんな感じで悲惨な一日となる。昼食は3時ごろに卵かけご飯、夕食は8時過ぎにスパゲッティを作ってなんとか食べた。

しかし、二日酔いって普通は翌朝に来るものなのではないか、何故寝てすぐに二日酔いになったのだろうかと考えるに、そういえば僕はビールというものをひと口飲むと飲んだ瞬間から二日酔いになるのだった。なんで昨夜はそれを忘れていたのだろう。昨夜飲んだのは一缶350mlの約半分、それで丸一日廃人同様になるのだからいかにビールと相性が悪いか嫌になるほど分かった。では何故最近梅酒を飲んでも二日酔いにならなかったかというと、梅酒は度数こそビールよりちょっと高いものの氷で割ってちびちびと飲むので量的には大して飲んでいなかった。それに比べるとビールは缶の半分と言っても170ml、僕にしては結構な量を飲んだことになる。

いずれにしてももう酒は本当にこりごり、もう一生飲みたくない。特にビールの類は絶対にもう飲まない。と、今度こそは固く誓うのだった。

今日は地獄だった。いや、冒頭に書いたようにまだ終わってないのだ。インフルエンザや風邪で高熱を出したというのならまだ分かる。たかがビールを飲んでみたいというちょっとした欲望のために丸一日が台無しになってしまった。気分的にはもう寝てしまいたいのだけれど、それで早朝に目が覚めてしまったらそれはそれでなんか悲惨。

気分が悪くて何も出来ないので夕方ドラマ「白夜行」の3話を見たがこれがまた気が滅入る話でますます落ち込む。夜はテレビで日本アカデミー賞の授賞式をああ気持ちが悪いと思いながら見た。人間体調が悪いと気分まで荒む。もちろんむかむかして吐き気があり気分が悪いのだが、一番辛かったのは精神的な部分だった。寝れるんだったらまだましだったけれど。とにかく今日はお手上げ。

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