散歩

2月24日、火曜日。

dusk

今週は予定が何もない。手帳は真っ白だ。今日の欄に記入してあるのは安定剤を飲んだ時間だけ。

9時15分起床。午前中は相場のポジションを取って指値を置いたあと、掃除と洗濯。昼は蕎麦を茹でる。久々に自宅で昼食を摂った気がする。昼食後、また眠気が襲ってきて調子が悪くなり、2時ごろからコタツで気絶。目が覚めると2時間経過していた。暖房をつけると少し暑過ぎる感じがすると思ったら、今日は最高気温が9度、最低気温が2度と春並みの陽気(と言っていいだろう)だったようだ。

夕暮れ時に散歩に行ってみることにする。一応銀行まで歩いて行くということにする。何か目的地が必要だったから。銀行まで歩いて通帳に記入し、帰途に少し寄り道をする。最近ツイッターでフォローし始めた同じ町内の麹屋が確かこの近くにあったはずだと思って横道に入るとあった。思ったよりずっと小さい店だった。それから元の道に戻る。かつて同級生の実家で古い旅館だった跡地が工事中だったのだが、いつの間にかビジネスホテルが建っていた。小ぢんまりとしていてまるでアパートのように愛想のない建物だ。大体に於いて、こんな小さな田舎町でビジネスホテルの需要などあるのだろうか。元々そこにあった旅館も含めて、僕の子供時代にあった二軒の老舗旅館は両方とも廃業してしまった。

帰り道は往きと違う道を通り、親戚の家の場所を確認する。計30分ほどの散歩だった。以前、武蔵浦和に住んでいたころにかかっていた精神科医(ヤブ医者)には1時間は歩けと言われていたのでたいしたことはない。が、あまりにも運動不足なので進歩といえば進歩だ。

夕飯時に朝取った相場のポジションを利食い。夕食後はクッツェー「夷狄を待ちながら」を読むが閉塞感のある独白と大時代的な訳にいらいらする。持って回った言い回しが続くので読んでいてストレスを覚える。よほど中途で投げ出してしまおうかとも考えるがもう半分以上読んでいるし、フォークナーの「響きと怒り」を読んだときも上巻まではストレスと苦痛しか覚えなかったが下巻で溜飲が下がった覚えがある。

いずれにしてもどこか煮詰まって鬱屈しそうなので、風呂を沸かしている間、本日2回目の散歩に出ることにした。夕方とは逆方向に歩いてみる。10時を回るとこの田舎町は誰も歩いていないし明かりが消えている家も多い。役場の方を回ってぐるりと一周して戻ってきた。20分程度。

散歩から戻って風呂に入っている間に指値がひとつ成立していたが、FRB議長の発言に振り回されて結局同値決済。で、風呂上りに闇雲にビールが飲みたくなる。実にピンチだ。なにしろ僕はビールと相性が悪い。一番酔っ払うしいい思い出がない。冷蔵庫を見ると父の缶ビールを発見してしまった。書斎まで持ってきて危うく飲みそうになる。が、なんとかこらえてジュースにする。ビールを飲む癖などついたら大変だ。酒に金を使うようにはなりたくない。毎晩一本ビールを飲むようになったら酒代だって馬鹿にならない。などと書いているとまた飲みたくなってくる。参ったな。飲んでしまおうか……。

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