奇跡

日曜日。

今日はなんといってもJ1昇格プレーオフ、磐田×山形での後半ロスタイムの山形GK山岸の決勝ゴールに尽きる。この試合、引き分けなら磐田の勝ち上がり、磐田の地力と、たびたび指摘しているように山形の守備の甘さを考えると山形は正直厳しいかなあと思っていた。もちろん、地元として応援してはいるのだが。今日は地上波とBSでの放送はなく、ツイッターのタイムラインを追っていた。

1-1のまま試合終了間際のアディショナルタイム、山形のコーナーキックを上がっていたGKの山岸がニアでヘディング、するとそのままゴールに吸い込まれた……。なんてことが起こったとは分からず、最初ツイッターのTLに「磐田1-2山形(92分:山岸)」と表示されたときは一体何が起こったのかと思った。なに? 山岸ってキーパーだよね? という具合に何がどうなったのか分からない。よく終了間際のセットプレーでGkが攻撃に参加するのを見かけはするものの、そのGKがヘディングで決勝点を叩き込むなんて見たことがない。当然、ツイッターのTLは山岸のゴール一色になった。なんつーか、ある種の奇跡を目撃、いや目撃はしていないがとんでもないことが起こったという感じだった。

まあしかし考えてみればこれでJ1昇格が決まったわけではなく、昇格するためには次に千葉に勝たなければならない。ただ今日の試合展開、決勝ゴールはあまりにも劇的だった。僕は熱心な山形サポーターではまったくなく、それどころかろくに選手の名前も知らず、ただ地元だからなんとなく応援しているだけなのだが、それでも十分にびっくりするぐらい劇的な出来事ではあった。先日千葉に勝って天皇杯の決勝に残ってしまったし、今の山形にはツキがあるなあと思う。少なくとも現時点までは運命の女神が微笑んでいる。

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それはともかく、3時半就寝の9時45分起床だった。まあ11時に起きるよりはマシという感じ。いまだに体調はあまりよろしくないが、昨日みたいに延々と猛烈な眠気に襲われるというわけではなかった。まあ例によって午後、眠くなって台所の椅子を2つ並べて30分ぐらい寝てはしまったのだが、その程度で済んだと言えないこともない。しかしながら、今日も何もしなかった。今週はとにかく手帳にすることを書かないと出来ないのだが、今日は手帳に書き留めたこと(蛍光灯を買いにいく、XPのデータを移す)すら出来なかった。ただひたすら本を読んでいただけ。日曜日であるし、今日は休みなのだと考えればそれでもいいと思えなくもないが。

夕食後にはいつものように母のところに。今日の母はいい目をしていた。あまり神経質に日々の状態に一喜一憂してもしょうがないのかもしれないが、母がいい表情をしているとやはり嬉しい。

というわけで夕方以降はひたすら阿部和重・伊坂幸太郎「キャプテンサンダーボルト」を読んでいた。昨日書いたように話の発端のハリウッド的偶然が重なるご都合主義、そもそも本質的に無理のある荒唐無稽な設定、しかし一旦それを受け入れてしまうとまるでブレーキの壊れた車のように物語は進んでいき、読むのが止まらなくなった。つまり物凄く面白い。一気読みしてしまいそうな勢い。確かにディテイルのリアリティは突っ込めば切りはないのだが、合作という手法による隙のなさがダレることなく物語を疾走させる。残り100ページちょっと、一気に読んでしまいそうでまた寝るのが明け方近くなりそうな気配。

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