母の悲しみ

水曜日。

母に泣かれた。いや、正確には母が泣いた。母は枕に顔を埋めてさめざめと泣いた。確かに今日の母は最初に僕が顔を見せたときは明るい表情をしたものの、食堂のソファに座っている間に突然顔を両手で覆ったりして少し情緒不安定なところはあった。しかし、この数日来同様、このところの母は普通だと思う。普通の状態である母が泣いている。それは本当に辛いから泣いているのだ。僕にはそれが痛いほど分かり、実際それは痛すぎた。母は「ごめん」と僕に盛んに言うのだが、何が「ごめん」なのかどうかは分からない。「ここに来るんじゃなかった」ともぼそりと言った。いずれにしても母はこの特養にいるのが辛いのだと思った。僕はしばらくそのショックが抜けず、極度の抑うつ状態になった。前々からそうだが、僕は母に感情移入し過ぎて、感情も精神もほぼ同化してしまう。特養からの帰り、運転しながら僕も泣いてしまった。

これを書いている今、まだ僕は立ち直れていない。久しぶりに両手の指が痺れている。それに追い打ちをかけるように相場も裏目っている。夕方に2つあるポジションのひとつを損切りしたのだが、ひとつ残してしまったのが裏目に出た。いずれにしても今の僕は精神があまりにも脆弱過ぎる。母のところから帰宅して夜台所で鬱屈してひたすら煙草を吸いながら、精神的な強さとは一体なんだろうとか考えた。どうして人は強くなれるのだろうとかそんなことを。去年、母の統合失調症が悪化して、それが原因で極度の抑うつ状態に陥ったこととかを思い出す。またああいう風になってはいけないのだと頭では思う。

今日はこの後0時から1時間半ほどサーバメンテナンスでアクセス出来なくなるので、中途だがこれでアップしてしまう。今日も寒くて憂鬱な一日だった。

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