思い出すこと

今日も帰宅後台所が寒くて参る。夕飯を食べてもダメ、暖房の前に座ってスタッフジャンパーを羽織っても寒くて仕方がない。これは寝るしかないかと書斎の暖房を入れておいて、キムチをやけ食いする。昨日今日で400g入りをひとビン完食。食い過ぎたか。で、書斎に行くとこっちの方が設定温度の違いかあったかい。で、ソファで毛布を被って寝てみた。お前のチームはJ3に降格、みたいな夢を見て目が覚めると驚いたことに日付が変わっていた。3時間以上寝た。これでは時差ボケになってしまう。考えてみれば、今日は母の病院にいるほとんどの間、母のベッドに突っ伏して寝てしまったので、体調自体がよろしくないのだと思う。が、寒いと言っても熱による悪寒とは違うので、単なる風邪というのでもないとは思うのだが。ただただ寒いのである。ホントに凍死するかと思った。確かにまだ最低気温4度とかだからというのはあるが、それにしても真冬に暖房つけて台所にいてもこれほど寒いなどとは思わなかった。どこか体内の設定とか感覚がバカになっているのか。

考えてみれば一昨年の今ごろは悪性リンパ腫で初めての抗がん剤投与を終えて退院した頃合。病院から駅まで歩くのがへろへろだったな。悪性リンパ腫と告げられたときは、W杯まで生きられるかどうかそればかりを考えていたけれど、どうにかこうしてまだ生きている。思えば、抗がん剤治療している半年の間、曲ばかり作って今よりずっと精神的には安定していた。というか、ここ数年で一番精神的には安定していて呑気だったように思う。不思議なものだ。

去年の今ごろはというと、一時期回復した母の統合失調症が急に悪化して、僕は極度の抑うつ状態に陥っていた。僕が悪性リンパ腫で闘病していたころは父も存命で母はまだしっかりしており、山形から新幹線で来て一緒に病院に来てくれたりした。思えばこの2年で何もかもが劇的に変わった。

0時過ぎに昼寝(?)から目が覚めて台所で眠気覚ましにコーヒーを飲みながら、久しぶりにジノ・ヴァネリの稀代の傑作アルバム”Brother To Brother”を聴いていたらケイのことを思い出した。ケイは僕のサイトを見てメールをくれて、ジノの「I Just Wanna Stop」の譜面が欲しいというのでコピーしてファックスで送ったのだった。それがきっかけで神戸に住むケイと付き合うようになった。ファックスがきっかけで僕とケイはファックした。ケイの誕生日に僕は10年振りに曲を作って送った。

それがこの、「誕生日に思い出すこと」。この曲をサイトにアップした翌日に、当時友人だったバービーボーイズのいまみちくんがこの曲にギターを被せたCD-Rを持ってきた。タイトルも勝手につけてた。彼も僕のサイトを読んでファンだというメールをくれて、たまたま彼も等々力辺りの近所に住んでいて知り合ったのだった。最初に用賀の喫茶店でお茶したとき、僕は彼がバービーボーイズのギターだということを知らなかった。彼がプリズムのライブにゲスト出演することになり、この曲を演奏したいというので譜面を渡したのだが、その直後に別件の仕事で些細なことで大喧嘩してその話はなくなった。そんなわけでこの曲の譜面は手元にない。

そういえばこの年は1年中小説を書きまくってたっけ。

当時はそんな風にサイトを見ていろんな知らない人からメールが来たり、日記にもコメントがあったのだけれど、最近はまったくないなあ。どんな人がこの日記を読んでるのか、全然分からない。

なんかいろんなことを今日は思い出した。

今日は週末だし欧米がイースター休暇なので相場は休んだ。今日は何時に寝て、明日は何時に起きるのだろう。


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