宿痾

1月18日、月曜日。

以前も書いたことがあるが、毎日毎日面白いことは書けない。当たり前だがそんな毎日が面白い人生を生きているわけではないから。

午後から雪が本降りになった。明日の朝は雪かきだろう。雪はしんしんと降っていたが実際のところ「しんしん」という音がするわけではなく、まったく何の音もしない。だから目で見ないと気づかない。

日中はトレード。そこそこ上手くいったので夕方以降は手控える。で、また買い物病が悪化。今回はスマホ。発病の原因はトレード中にずっとモニターを見ているのが辛くなり、途中からベッドに寝転がってスマホでドルインデックスを見ていたのだが、そうしたら夕方になって充電が随分と減っていることに気づいたのだった。自分はスマホのヘビーユーザーではない。むしろ普通の人の平均値より全然使っていないと思う。それでもさすがに買ってから丸三年も経つと、近頃は充電が減るのが早くなってきた。少なくともそういう気はする。もう随分と前からアマゾンのほしい物リストにHuaweiのスマホを入れていた(今使っているのもHuaweiだから)のだが、いまさらHuaweiというのもなんだけれどもそろそろ買い替えどきなのかなと思い始めた。

で、自分の場合はここからやたらと調べ始める。ググり、YouTubeを見て、アマゾンを見てまたググり……なんていうか英語で言うところのdig、つまり掘り始めるのである。こうなるともう止まらないのだった。そして最終的に気がつくとアマゾンのカートに入れて注文ボタンを押す寸前になっている。自分でもちょっとびっくりするのは、昨日Yahoo!ショッピングでG-Shockを買ったばかりということをすっかり忘れていたこと。これはもう重病である。末期症状かもしれない。ステージ4ぐらいの。

かろうじて注文ボタンを押すのを踏みとどまったのは、なんだか急に寂しくなったからである。確かに連絡先は必要だけれど、もう電話をかけてくる人間もほとんどいなくなった。なんだかいたたまれなくなってドラマ「dele」の最終話まで見る。

こんな風に、気がつくとただ同じドラマを繰り返して見るだけの男になっていた。要するに牛のように記憶を反芻しているだけだ。思い返せば、かつては電話病だった。うつ病が酷かった10年ぐらい前だ。毎日誰かに電話、それも長電話をしないではいられなかった。auのなんだっけ、なんとかという定額サービスに気づくまでは会社の携帯で月に通話料が30万を超えたなんてこともあった。深夜2時に駅前の交番のおまわりさんと電話で話したこともある。I泉さんと連絡が取れなくなってからは、毎晩母親と長電話をした。一体全体毎日何をそんなに話していたのか、今となっては内容をまったく思い出せない。その電話病もいつからか、実家に戻ってからいつの間にか治まった。要するに電話で話す相手がいなくなったのである。で、今は買い物病に悩んでいる。この病気には支払いという重い後遺症がある……。

買い物病で思い出すのはM任谷さんで、LAにレコーディングに行っている間は毎日デパートに買い物に出かけていた。で、当時まだできたばかりだったGAPのTシャツを段ボール2箱分とか買っていた。それに触発された東芝のN村さんはカードの請求が帰国後50万とかになって払えなくてブラックリストに載った。当時の連中と比べると僕の場合は買い物依存症というよりは、やたらめったら調べてしまい、結果買ってしまうというところが若干症状が違うように思える。こういう何事かする前にやたらと調べ物をするというのは、読書カードを作ったり本にいちいち定規を使って線を引いたり、旅行に行くとなるとすべての日の予定を隅から隅まで立てておかないと気が済まなかった父の遺伝なのかもしれない。

今使っているスマホはHuaweiのP10 liteという、今となっては半分骨董品みたいな代物だがそれなりに愛着があるし、充電の減りが早いこと以外は特に不満もない。それだけだったらモバイルバッテリーで対応できる。ただ、PCと同じでこれをこの先何年も使うのかというとそれはないなと思えてしまうのだった。

これは推測に過ぎないが、たぶんあと二日以内にアマゾンの注文ボタンを押してしまうと思う。何故かというと散々調べた結果絞った機種が今が一番コストパフォーマンスが高く、半年後には手に入らなくなるかもだから。こんな風になんだかんだ理屈をつけて買おうとする。こんなことなら、たまたま古いものがメルカリで売れたからよかったようなものの、使用頻度はスマホよりもっと低い、同じHuaweiのタブレットをなんで先に買い替えたんだろうと思ってしまう。そこでふと思う。もしかすると自分はガジェット好きなのかも、と。気がつくのがあまりにも遅いが。

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