残滓

10月23日、金曜日。

朝6時にピアノの山崎からのLINEで起こされる。内容は今夜彼のライブ配信があるということだったが、なんでそれが朝の6時なのかはまったくもって分からない。もちろん二度寝。

終日極度の抑うつ状態。午前中の電話で案の定彼女はキレた。もはや我慢ならないので別れたいんじゃなくて別れるとその後僕が言うと分かったということだった。ところがそんなに上手くことが運ぶわけがない。その後10分おきぐらいに電話がかかってきて、今度は「会いたい、会いたい」とひたすら喚く。ソファで横になっているのにもうんざりして欧州時間に気晴らしにトレードをすると、裏目に出てストップがついてボロ負け。こういう日にやるとこうなるという必然を見せられたようだった。最近はずっとほとんど損切りせずに済む日が続いていたので油断があったのかもしれない。その間にもひっきりなしに電話はかかってくる。夕食後、YouTubeで山崎のソロピアノライブを見ているとその間にも着信。ライブが終わった後で話そうとするとひたすら会いたいと喚く(本人はポジティブなことを言っているつもりなのだろう)合間に散々僕をけなす。そっちの方が本心なことは明白だ。一番呆れたのは昼間のLINEで僕の気分に振り回される云々と書いてきたこと。この日記にも書いているように振り回されているのは僕の方だ。呆れて物も言えない。物凄いすり替え。まったく話にならないので、喚くばかりでまともに話す気がないのであればLINEをブロックすると書き込んだらようやく電話は停まった。実際はブロックしていない。

朝からずっと手と顔が痺れ、顔はまるで仮面を貼り付けているようだ。もうとっくに限界が来ている。夜になって珈琲と煙草まで美味しく感じられなくなり唖然とする。もはや僕は搾りかすのような人間になってしまった。彼女の負のエネルギーにコーヒープレスでぎゅうぎゅうに搾り取られたようだ。もう何も残っていない。何の意欲もない。かろうじて残っているのは鹿島の試合だけ。もう彼女が自分に取り憑いた悪霊か悪鬼のようにしか思えない。途轍もない悪意の塊だ。いうなればこれも自業自得なのだろうけれども。

どうやらLINEをブロックしていないことに気づいたようで、今とどめの電話があった。散々僕を罵倒した挙句、これを最後の電話にすると彼女は言った。それが本当であることを祈る。

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